【2024年版】訪問看護への転職におすすめの転職サイト・エージェント8選
「家から近いところに就職したいけどなかなか見つからない」
「自転車通勤が良い」
「プライベートと仕事をもっと上手く両立させたい」
こんな風に思っている方には、訪問看護師がおすすめです。
訪問看護師とは、在宅療養している患者の家を訪問して、その患者の病気や症状に合わせた看護サービスを提供する仕事です。
同じ看護師ですが、病院とは働く環境が大きく変わるのも事実。訪問看護への転職を目指す際には、自分に合った職場環境を選ぶことがとても重要になります。
その際には、転職サイトや転職エージェントを利用することがおすすめです。これらを利用することで、訪問看護の働き方について解像度を高められ理想の転職先を見つけることができるでしょう。
この記事では、訪問看護への転職におすすめの転職サイト・エージェント8選をご紹介します!エージェントの活用法や、訪問看護業界についても詳しく説明していきます。
この記事はPRを含みます
目次
訪問看護におすすめのの転職サイト・エージェント一覧表
訪問看護におすすめの転職サイト・エージェント一覧
- 医療求人総合型の転職サイト
- 無料で40,000件以上の職場口コミを閲覧できる
- 登録するだけで、施設からスカウトが届く
- ポイントをためてAmazonギフト券に交換できる
【訪問看護】おすすめの転職サイト・エージェント8つを詳しくご紹介!
メディコ
基本情報を見る
訪問看護の公開求人数 | 247件(2024.6.18時点) |
料金 | 無料 |
対応地域 | 全国 |
サービス内容 | ・職場の口コミ閲覧 ・施設からのスカウト ・求人閲覧 ・スマホで履歴書作成 ・サイト内のポイントをギフト券と交換 |
運営会社 | 株式会社WILLCO |
公式サイト | https://medi-co.jp/ |
メディコのおすすめポイント
- 40,000件以上の口コミを無料で見れる
- 質問に答えるだけで簡単に履歴書作成ができる
- 登録するだけで、施設からスカウトが届く
メディコは、株式会社WILLCOが運営する看護師・医療従事者のための職場口コミ・求人サイトです。訪問看護の求人も豊富に掲載しています。
メディコには、医療従事者によるリアルな職場口コミが40,000件以上掲載されており、全て無料で閲覧できます。閉鎖的な医療の職場状況の評判が確認でき、本当に自分にあった転職先を検討することができます。
口コミや評価は年収や福利厚生をはじめとした8項目でしっかり査定されており、その口コミをもとに地域別の「働きがいのある病院ランキング」も発表されているため、サイト内で簡単に優良求人を探すことができるでしょう。
スカウトサービスもあるため、登録するだけであなたの希望にあった施設から勝手にスカウトが届きます。
また、サイト内で質問に答えるだけで簡単にご自身の履歴書が作成可能です。印刷してそのまま面接に持っていくこともでき、メディコを利用することで忙しい転職活動の中で時間を効率的に使えるようになるでしょう。
ご自身で口コミを投稿することで「メディコポイント」がたまり、このポイントは口コミの閲覧やAmazonギフト券への交換に利用できる、お得なサービスもあります。
全て無料で利用できるので、まずはメディコに登録することをおすすめします。
NsPaceCareer(ナースペースキャリア)
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訪問看護の公開求人数 | 1,279件(2024.3.6時点) |
料金 | 無料 |
対応地域 | 全国 |
サービス内容 | ・求人検索 ・事業所インタビュー ・転職者インタビュー ・訪問看護コラム |
運営会社 | 在宅医療支援機構株式会社 |
公式サイト | https://ns-pace-career.com/ |
NsPaceCareerのおすすめポイント
- 自分のペースで情報収集や求人への応募が可能
- 現役の訪問看護師に相談できる
- 会員登録すると施設からスカウトが届く
NsPaceCareerは、在宅医療支援機構株式会社が運営する訪問看護特化型の転職サイトです。
訪問看護に絞った求人でありながらも対応エリアが広く、こだわり条件で検索できるなど検索システムも充実しています。
エージェントサービスではないため、自分のペースで情報収集や求人への応募ができます。そのうえで、サポートを受けたい方に向けて、現役の訪問看護師に相談できるサービスも提供しています。
現場経験者の生の声を聞くことで、訪問看護に関する疑問や不安が解消されるでしょう。
LINEで気軽に相談や応募ができるのも魅力です。
会員登録することで、求人応募や見学の申し込み、スカウトの受け取り、転職相談などすべてのサービスの利用が可能になります。
どれも無料で利用できるので、訪問看護へ転職する方はまずNsPaceCareerに登録することをおすすめします。
日本訪問看護人材紹介センター
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訪問看護の公開求人数 | 80件(2024.3.6時点) |
料金 | 無料 |
対応地域 | 東京/神奈川/埼玉/千葉/広島/北海道 |
サービス内容 | ・求人検索 ・無料転職相談 ・職場見学同行 ・面接同行 |
運営会社 | ケアミックス株式会社 |
公式サイト | https://homenurse-agent.com/ |
日本訪問看護人材紹介センターのおすすめポイント
- プロのエージェントが職場見学や面接のサポートなどをしてくれる
- 本当に自分に合った転職先が見つかる
日本訪問看護人材紹介センターは、訪問看護特化型の転職エージェントです。
2023年11月30日にオープンした新しいサービスですが、首都圏を中心に求人数を拡大しています。
訪問看護ステーションとの密な連携により、確かな情報が得られます。また、エージェントサービスということで、アドバイザーが職場見学や面接に同行し、手厚くサポートしてくれます。
未経験者やブランクがある方でも、希望条件を聞いて最適な転職先を探してくれます。マッチ度の高い施設を探したい方にとって特におすすめできるサービスです。
Ripple Nurse(ニップルナース)
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訪問看護の公開求人数 | 119件(2024.3.6時点) |
料金 | 無料 |
対応地域 | 東京/神奈川/埼玉/千葉 |
サービス内容 | ・求人検索 ・直接応募 ・スカウトサービス ・転職アドバイス |
運営会社 | 株式会社RIPPLE |
公式サイト | https://ripple-nurse.com/ |
Ripple Nurseのおすすめポイント
- 自分のペースで転職活動ができる
- プロによる書類添削や面接対策などのサポートが受けられる
- 施設からのスカウト機能もある
Ripple Nurseは在宅医療・訪問看護に特化した転職サイトです。
エージェントに催促されることなく、自分自身で求人応募や見学の申し込みが可能です。ただし、必要であればアドバイザーによる書類添削や面接対策などの転職サポートも利用できます。
さらに、気に入った事務所からの「いいね!」によるスカウト機能も備えており、自分に適した求人情報を手軽に受け取ることができます。
求人は基本的に首都圏の施設や病院になります。首都圏で転職先を探している方は、ぜひ利用してみることをおすすめします。
ナース人材バンク
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看護師の公開求人数 | 7万件以上(2024.3.6時点) |
訪問看護の公開求人数 | 3,978件(2024.3.6時点) |
料金 | 無料 |
対応地域 | 全国 |
サービス内容 | ・求人検索 ・地域担当制アドバイザー ・WEB上病院見学 |
運営会社 | 株式会社エス・エム・エス |
公式サイト | https://www.nursejinzaibank.com/ |
ナース人材バンクのおすすめポイント
- 年間利用者10万人以上
- 各地域に特化したアドバイザーのサポートが受けられる
- 各病院の現場インタビューが見れる
ナース人材バンクは、年間利用者数10万人以上を誇る看護師専門の転職エージェントです。
アドバイザーが地域担当制であり、各都道府県の内情を詳しく把握しています。地域によって特徴が変わる訪問看護にとって、各地域の特徴を教えてくれることはとても心強いでしょう。
また、ナース人材バンクではWEB上病院見学として、各病院の職場インタビューが掲載されています。実際の職場の雰囲気を知る参考にでき、転職先選びに役立ちます。
ナース人材バンクでは、訪問看護の求人のみをまとめた特集を組んでいます。求人数も多いため、看護師全般型のなかからひとつ利用するならナース人材バンクがおすすめです。
看護roo!転職
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看護師の公開求人数 | 136,728件(2024.3.6時点) |
訪問看護の公開求人数 | 10,462件(2024.3.6時点) |
料金 | 無料 |
対応地域 | 全国 |
サービス内容 | ・求人検索 ・直接応募 ・LINEやメールでのやり取り |
運営会社 | 株式会社クイック |
公式サイト | https://www.kango-roo.com/career/ |
看護roo!転職のおすすめポイント
- 自分のペースで転職活動を進められる
- 便利な求人検索システムで自分に合った転職先が見つかる
- LINEで気軽にやり取りできる
看護roo!転職は、「ナスカレ」でおなじみの看護roo!が提供する転職エージェントサービスです。
直接応募求人もあることが特徴で、自分のペースで転職活動を進めたい方はエージェントを介さず直接求人に応募が可能です。
また、求人検索システムも充実しており、通勤時間や働き方など詳細な条件まで指定して検索できます。
さらに、年収比較サイトや看護師情報メディアなども運営しており、看護師の働き方に関する知識が豊富です。
LINEやメールでやり取りができるため、忙しいなかでも気軽にやり取りできます。気になった方はまず無料登録してみましょう。
レバウェル看護
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看護師の公開求人数 | 152,692件(2024.3.6時点) |
訪問看護の公開求人数 | 18,261件(2024.3.6時点) |
料金 | 無料 |
対応地域 | 全国 |
サービス内容 | ・求人検索 ・直接応募 ・スカウトサービス ・転職アドバイス |
運営会社 | レバレジーズメディカルケア株式会社 |
公式サイト | https://kango-oshigoto.jp/ |
レバウェル看護のおすすめポイント
- 2022年度オリコン顧客満足度調査 看護士転職において3部門で1位獲得
- 現場インタビューで実際の職場を雰囲気を把握できる
レバウェル看護は、累計利用者数40万人を超える転職エージェントです。
2022年度オリコン顧客満足度調査 看護士転職において、3部門で1位を獲得しており、サービスの信頼も高いといえます。
職場インタビュー込みの求人情報をまとめているのが特徴で、実際の職場の雰囲気や情報を把握しやすいです。さらに情報メディアも運営しており、看護師のキャリアに関する情報も入手できます。
信頼感のあるサービスとして、ぜひ利用してみることをおすすめします。
看護師ワーカー
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看護師の公開求人数 | 29,897件(2024.3.6時点) |
訪問看護の公開求人数 | 3,884件(2024.3.6時点) |
料金 | 無料 |
対応地域 | 全国 |
サービス内容 | ・求人検索 ・直接応募 ・スカウトサービス |
運営会社 | 株式会社トライト |
公式サイト | https://tryt-worker.jp/iryou/ |
看護師ワーカーのおすすめポイント
- 自分のペースで転職活動を進めることができる
- 施設からスカウトを受けることができる
看護師ワーカーは、医療福祉業界の転職支援を行うトライトが運営する看護専門の転職エージェントです。
直接応募の求人もあるため、自分のペースで進めたいという方でも利用できるサービスです。
また、スカウトサービスがあるのも特徴で、あなたに注目した企業からスカウトを受け取ることができます。
他の看護師全般型エージェントと比較するとやや求人数は少なめですが、それでも訪問看護特化型と比べて多く、様々な求人のなかから気になる転職先を探し出せるでしょう。
転職活動の強い味方として、ぜひ登録しておくことをおすすめします。
訪問看護の転職における転職サイト・エージェントの選び方
訪問看護の転職で利用できる転職サイト・エージェントには、「特化型」「看護師全般型」の2種類があります。
- 特化型:訪問看護の求人のみを扱う、訪問看護に特化した転職サイト/エージェント。
- 看護師全般:訪問看護に限らず、看護師の求人を幅広く扱う転職サイト/エージェント。
それぞれメリット・デメリットがあるので、以下のように自分のタイプに合わせて選ぶことが大切です。
徹底的に情報を集めたいなら、専門知識のある特化型
訪問看護ステーションは、営利法人(いわゆる株式会社)も開設することができます。そのため、不動産会社やタクシー会社などが訪問看護ステーションを運営していたりと、病院に比べて運営組織が多種多様であり、職場環境も変わってきます。
だからこそ、転職の際には施設の情報を徹底的に集めて慎重に選ぶ必要があります。
しかし、訪問看護の転職市場は今まさに成長段階であり、まだ情報が十分に流通しているとはいえません。自分で業界情報を集めるのは困難です。
そんな時は、訪問看護に特化した転職サイト・エージェントを利用しましょう。
訪問看護に特化しているからこそ、各施設を訪問してヒヤリングを行い、基本的な求人情報から職場の雰囲気まで詳細なデータを蓄積しています。
それらの情報をもとに判断することで、自分と本当にマッチする職場を選ぶことができるでしょう。
働き方などにこだわり条件があるなら、求人数の多い看護師全般型
上述の通り、訪問看護の転職市場は今まさに成長段階です。そのため、訪問看護に特化した転職サイト・エージェントもまだ立ち上げ初期の会社が多く、求人数や対応地域が少なめです。
「この地域で探したい」と考えていても、希望に合う求人がないかもしれません。
その場合は、求人数の多い看護師全般型の転職サイト・エージェントを利用しましょう。
基本的に全国の求人情報を保有しているので、希望の地域から求人情報を絞り込んで探せます。また、訪問看護以外の求人情報も紹介してもらえるため、働き方を絞らずに転職活動を進めたい方にはよりおすすめです。
一番おすすめなのは、複数登録していいとこどり
どちらが良いか迷っている方は、どちらとも登録するのがベストでしょう。
転職サイト・エージェントは基本的にどれも無料で利用できます。また、他社サービスの利用を制限されるということもありません。
訪問看護特化型・看護師全般型どちらの長所も活用することで。理想の職場を見つけましょう。
転職エージェントを利用するメリット・デメリット&活用法3選
転職エージェントを利用することには、次のようなメリットや注意点があります。
転職エージェントのメリット
- 業界や施設の詳細な情報が得られる
- 非公開求人の紹介
- マンツーマンでの壁打ちサポート
- 手続き代行
- 無料で利用できる
転職エージェントのデメリット
- エージェントと相性が合わないことがある
- 自分のペースで進められない
これらの特徴を持つ転職エージェント。
最大限に活用するためには、“3つの特性”に注目するとよいでしょう。
転職エージェントは数多くの転職を支援してきた、転職のプロです。
転職動向や施設の内情、選考ノウハウといった専門知識を豊富に蓄積しています。
それらの情報を積極的に提供してもらい、自身の選考突破力を高めていきましょう。
また、仕事と転職活動を両立するうえで、面接の日程調整を何社分も1人でするのはとても非効率。
そういった事務手続きは転職エージェントが代行してくれるので、エージェントに任せて本来力を入れるべき選考対策に集中しましょう。
転職エージェントのメリット・デメリットや活用法については、以下の記事で詳しく解説しています。
こちらも併せてご覧ください。
合わせて読みたい記事はこちら
転職エージェント利用の流れ
今回ご紹介した転職エージェントを使った転職の流れは、主に以下の通りです。
もちろん、合わないと感じた場合はその場で利用を止めることも可能なため、気軽に登録してみてください。
1.会員登録
名前や職歴等の必要事項を入力し、会員登録を行います
2.エージェントから連絡
登録後、転職エージェントの担当者から連絡があります。
3.アドバイザーとの面談
担当アドバイザーとの面談が行われます。この段階で、あなたの過去の経歴や長所や短所、希望する職種や企業などについてエージェントに伝えましょう。
4.求人紹介:
面談に基づき、エージェントはあなたに合った求人を紹介してくれます。一般に公開されている求人のほかにも、非公開求人を提供してくれる場合もあります。
5.各種対策
転職エージェントは、履歴書や職務経歴書の添削や面接対策など、転職に関連するさまざまな支援をしてくれます。
6.求人応募
紹介された求人情報に応募する場合、エージェントを通して求人に応募します。
エージェントを介さずに直接応募できる場合もあります。
7.面接
求人先と、面接の機会が設定されます。
面接の手配やスケジュール管理はエージェントが代行してくれるケースが多いです。
8.内定
内定が出た場合、エージェントは給与や交渉や条件の調整、現職の退社などのサポートをしてくれます。
訪問看護が注目されている理由
在宅医療へのシフト
日本財団の調査によると、67歳以上の約6割が「自宅で最期を迎えたい」と望んでいます。(※)
その理由は、「自分らしくいられるから」「住み慣れているから」などが挙げられます。
その一方で、今の日本では約8割の方が病院で亡くなっているのが現状です。
この先団塊世代の高齢化が進むにつれて、日本は本格的な高齢多死社会に入っていくと考えられます。増加する高齢者数を前に、病床の数はどんどん足りなくなっていくでしょう。
国民のニーズに応えるため、また増え続ける医療サービス需要に柔軟に対応するために、厚生労働省は「地域包括ケアシステム」の構築を推進しています。
地域包括ケアシステムとは、可能な限り住み慣れた地域で最期まで自分らしい暮らしを続けられるよう、地域の医療や介護が連携して生活を支える仕組みです。
地域包括ケアシステムを実現すべく、政府は在宅医療を支える人材育成事業に補助金を出して推進しています。その取り組みのひとつとして、訪問看護推進事業も進められています。
政府の方針として、在宅医療へのシフトが推し進められているのです。
※人生最期の迎え方に関する全国調査結果-日本財団(参照:2024.3.21)
訪問看護の現状
訪問看護師の数は、年々増加を続けています。2022年時点では実人員数が70,975人で、これは全看護師の5.4%を占めています。
また、訪問看護事業所数も年々増加し続けています。
なかでも訪問看護ステーションが増えており、グラフにある通り2010年以降の10年間で2倍以上となっています。
訪問看護師として働くときは、地域に開かれている訪問看護ステーションが勤務先となる事が多いでしょう。
しかし、領域別の看護職員の求人倍率を見ると訪問看護ステーションが3.22倍と最大であり、まだまだ看護師が足りていない現状があります。(※)
※2021年度「ナースセンター登録データに基づく看護職の求職・求人・就職に関する分析」結果(参照:2024.3.5)
そもそも訪問看護とは?仕事内容や向いている人の特徴
訪問看護の仕事内容
訪問看護の仕事内容は、以下の通りです。
- 症状の観察
- 在宅療養のお世話(身体の清拭、洗髪、入浴介助など)
- 薬の相談・指導
- 医師の指示による医療処置(点滴、カテーテル管理、インシュリン注射など)
- 医療機器の管理
- 床ずれ予防・処置
- 認知症・精神疾患のケア
- 介護予防
- ご家族等への介護支援・相談
- 在宅でのリハビリテーション
- ターミナルケア
小児から高齢者まで様々な患者に対して看護サービスを提供するため、幅広い業務知識が求められます。
また、病院看護などと比べてリハビリ職やケアマネージャーなど看護師以外の職種と連携する場面が多いため、コミュニケーション力がより重要になるといえます。
訪問看護に向いている人の特徴
在宅医療の現場で働く訪問看護師には、どのような人が向いているのでしょう?病院で働く看護師と比較して、訪問看護師に特に必要といえる2つの特徴について解説していきます。
訪問看護に向いている人の特徴
- 臨機応変な対応ができる人
- 周囲の意見を素直に受け止められる人
臨機応変な対応ができる人
在宅という場では、病院のように道具が揃っていなかったり患者への指導が思うようにできなかったりする場合があります。
例えば、血糖値の記録が必要な糖尿病の患者に対して、訪問時間が決まっている訪問看護では毎食時に必ずチェックできるとは限りません。そのため患者自身に記録をしてもらう必要がありますが、伝えていても患者が記録を忘れてしまうケースもあるでしょう。
正しい観察や指導ができなかった時にどうすると良いのか、臨機応変な思考や対応ができることは非常に重要になります。
周囲の意見を素直に受け止められる人
基本的には患者1人に対して看護師1人で訪問するケースが多く、他の看護師が訪問している時の状況は看護記録でしか知ることができません。そのため、スタッフ内での情報共有がとても重要です。
しかし、時には他のスタッフと看護に対する考えが異なっている場合もあるでしょう。
そういった場合に、他のスタッフの意見を1つの意見として受け入れることも必要になります。
また、看護師以外のリハビリ職やケアマネジャーなどの職種と連携する場面も多くあります。
違った視点の専門家の意見として、尊重し合いながら協力する姿勢も大切です。
訪問看護で働くことの魅力とは?
ワークライフバランスがとれる
訪問看護の働き方の大きな特徴は、ワークライフバランスの取りやすさです。
日勤がメインで土日休みもあり、オンコール当番はあるものの基本的に夜勤はありません。
訪問時間に合わせて勤務することで非常勤・パートといった形で働く選択もでき、出産や育児との両立も可能です。
病院の2交代制や3交代制のように生活リズムが不規則になりにくく、自身や家庭の生活に合わせて柔軟に働きやすいといえるでしょう。
患者1人1人とじっくり向き合える
訪問看護では、病院と比べて1人の患者と接する時間が長くとれてゆっくりとお話することができます。
密にコミュニケーションをとるなかで、患者本人の「こう生活したい」という意思をしっかりヒヤリングできます。それを最大限に尊重してサポートができるところに、大きなやりがいを感じられます。
また、長期スパンで関わるなかで患者の回復を見守ることができるのも、訪問看護だからこその魅力だといえます。
訪問看護のよくある質問
病院と比べて年収は下がる?
日本看護協会が公開している「2021年看護職員実態調査」によると、訪問看護ステーションに勤める正規雇用職員の平均税込給与総額は367,775円/月でした。(※)
一方で、病院に勤務する正規雇用職員の平均は386,046円/月という結果でした。
ボーナスなどもあるため年収は一概にはいえませんが、病院と比べて1月あたり約2万円、年間で約20万円の差があることが分かります。
この要因は、夜勤手当が無くなることです。訪問看護では日勤がメインで基本的に夜勤はないため、夜勤手当とトレードオフにワークライフバランスを確保できると考えることができます。
また、施設によりますが、オンコール対応や訪問件数に応じてインセンティブが付与される場合も多くあります。
※2021年 看護職員実態調査|日本看護協会(参照:2024.3.5)
経験が浅くても訪問看護師になれる?
自分に合った施設を見つけることができれば、問題ありません。
訪問看護は小児から高齢者まで様々な患者に対して看護サービスを提供するため、幅広い知識が求められます。
しかし、これは病院で担当の診療科が変わった時や経験のない疾患に出会ったときに学習していくこととまったく同じです。
また多くの施設では、最初は先輩ナースに同行する形で訪問をします。そうして経験を積んでいき、徐々に単独で訪問するようにシフトしていきます。
重要なのは、常に新しいことを学び続けようとする姿勢と、自分に合ったフォローアップ体制のある施設を見つけることです。
教育体制は整っていない?
全体的に、教育はOJTを中心に行う施設が多いようです。一方で、OJT以外での座学や社内研修といった教育体制はまだまだ少なく、今後体制を整えていくフェーズにある施設が多い印象です。
やはり、常に新しいことを学び続ける姿勢が大切だといえるでしょう。
転職サイト・エージェントを活用して、理想の職場を見つけましょう!
この記事では、訪問看護への転職の際におすすめの転職サイト・エージェントや訪問看護の業界動向や魅力についてご紹介してきました。
これからの日本を支えるというやりがいがあり、さらにワークライフバランスもとれてより柔軟な働き方ができる、訪問看護師。
しかし、働き方が変わる・働く環境が変わるからこそ、転職する際には転職先を慎重に選ぶ必要があります。
そこで今回ご紹介した転職サイトや転職エージェントを利用すれば、強力な味方となってあなたの転職活動を支えてくれるでしょう。
ぜひこれらのサービスを活用して、理想的な転職先を見つけてください!