司法修習と就職活動の両立のコツとは?【77期司法修習】
司法試験に合格したあと、就職について不安に感じている方もいるのではないでしょうか。
周りにはすでに内定をもらっている人もいて、焦ってしまう気持ちもあるでしょう。
ただし、就職先によって採用期間は異なります。一般民事系・地方法律事務所の多くは司法修習と並行して就職活動を行う必要があります。
そこで、本記事では司法修習と就職活動を両立するコツをご紹介します!
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目次
司法修習と就職活動の両立が大変な理由3つ
1,修習地の希望が通らない
司法修習地は希望を出すことはできますが、確実に希望が通るわけではありません。
また、修習地の都市は3つに分けられており、希望を出せる数が制限され、第5・6希望として出せる都市が限定されたりといったルールもあり、就職したい地域とは離れた修習地になってしまう可能性も大いにあります。
第一群 | 東京、立川、横浜、さいたま、千葉、宇都宮、静岡、甲府、大阪、京都、神戸、大津、名古屋、福岡、仙台、札幌 |
第二群 | 水戸、前橋、長野、新潟、奈良、和歌山、津、岐阜、金沢、広島、岡山、熊本、那覇、福島、高松 |
第三群 | 福井、富山、山口、鳥取、松江、佐賀、長崎、大分、鹿児島、宮崎、山形、盛岡、秋田、青森、函館、旭川、釧路、徳島、高知、松山 |
参照:https://www.courts.go.jp/saikosai/vc-files/saikosai/2023/2023_saiyou_C_forms.pdf
2,休日をとりづらい
司法修習生には修習専念義務があるため、基本的に休暇をとることはできません。しかし、休暇が認められる場合もあり、引っ越しや結婚式、就職活動等決められた理由のみ休暇をとることが認められています。
就職活動を理由とする休暇については、導入修習期間中を除き、合計5日間を限度として承認されます。遠方での就職活動などやむを得ない場合は最高10日程度までなら承認されます。決して長くはないので平日の修習前後や土日を活用して、計画的に就職活動やその準備を進めるのが良いでしょう。
3,勉強が大変
修習先から出される課題をこなすだけでなく、司法修習終了時にはある「司法修習生考試(通称、二回試験)」の対策をしなければなりません。二回試験に受からないと法曹(弁護士)になれないため、この試験は大変重要といえます。
二回試験の合格率は高いですが、毎年落ちている人もいるのが事実であり、対策の必要性を物語っています、
また、二回試験に不合格すると、その時もらっていた内定が取り消されることも多いので、試験対策が最重要事項であるといえます。
司法修習前にできる就職活動の対策とは
前述のような要因から、司法修習と就職活動の両立は容易ではありません。
司法修習前にも就職活動の準備を進めていくのがスムーズに就職活動を進めるコツです。
応募・選考期間が司法修習とかぶってしまう事務所であったとしても司法修習前にできることとして、以下の3つを紹介します。
1,自己分析
自己分析とは、志望する仕事や働き方、自分の強み・弱み、などを把握するということ。自己分析をしておくと、興味を持った企業が自分に合う企業かどうかを判断できるようになります。
また、エントリーシートや面接などでは、しばしば自己PRや志望動機を聞かれます。自分について把握していれば事務所に自分の志望する仕事・志望する理由を明確に伝えたり、自分を売り込むことができます。
2,応募書類作成
自己分析ができて、志望する事務所が決まったら、志望動機や自己PRといった応募書類を作成しましょう。エントリーシートは自分について書いているからこそ、言葉足らずになりがちです。そこで、法律事務所に提出する前に第三者に添削してもらうと自分で書くよりも強みをアピールできる内容に仕上がるはずです。
3,面接対策
面接を対策する上で面接で何を聞かれるのかあらかじめ把握しておくことが重要です。
よく聞かれる質問
- これまでの実務経験
- 将来のキャリアプラン
- この事務所でなければならない理由
- 志望動機、自己PR
あらかじめよく聞かれる質問に対して回答を考えておくのがよいでしょう。
以上の対策を行うのは1人だと難しいことも多いと思います。
そこで、そういった就職活動の準備をはじめ、キャリアプランを一緒に考えてくれたり、就職先を一緒に探してくれたりする就職エージェントを利用することをおすすめします!
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司法修習と就職活動を両立するコツ
次は司法修習と就職活動を両立するために司法修習中の注意点を2点お伝えします。
1,休日を有効に使う
司法修習は平日5日は9時から5時まで拘束されるので、就職活動は土日などのまとまった時間の取れる休日に進めるのがよいでしょう。
面接などは平日に行われることが多いので、休日のうちに準備を万全にしておくことが大切です。
2,応募する事務所を絞る
上記の通り面接などは平日に行われることが多いため、平日の司法修習が終わった後面接にいけないほど遠方の修習地になってしまっていたり、どうしても時間を作れない場合は休暇を申請する必要があります。
ただし、就職活動を理由とする休暇は取得できる最大日数が決まっている(最大10日程度)ので、やみくもに取得することはできません。
そこで、応募する事務所はあらかじめ絞っておかなければなりません。
応募する事務所を絞ると対策する手間もだいぶ省けるので、スムーズに就職活動を進められるでしょう。
就職エージェントのすすめ
忙しい司法修習中に就職活動を進めるのに就職エージェントのサポートが有効です。
なにからなにまで初めての就職活動。司法修習生の就職活動はほかの業種に比べても情報が少なく、壁にぶつかってしまうことも多いと思います。
就職エージェントとは求人情報の掲載に加え、就活のプロフェッショナルであるキャリアアドバイザーが書類添削や面接対策といったサポートをしてくれるサービスです。
また、キャリアアドバイザーに自身のキャリアプランを相談し、大切なファーストキャリアを慎重に選ぶことができます。就職エージェントは、紹介先から報酬をもらって運営しているので、基本無料でサービスを受けることができます。
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まとめ
ここまで司法修習と就職活動を両立するコツをお伝えしてきました。就職エージェントに登録するなどご紹介した対策を実践して、忙しい司法修習と就職活動をどちらも満足いく形で乗り越えましょう!
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