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女性でも土地家屋調査士として活躍できるの?現状と女性が活躍できる場面を解説!

土地家屋調査士 業界知識

土地家屋調査士は「女性はやめといた方が良い」と言われることが多いです。

ですが、土地家屋調査士は本当に女性には向いていない職業なのでしょうか?
結論から言うと、女性でも土地家屋調査士として活躍することは可能です。

本記事ではやめとけと言われる理由や現状、女性だからこそ活躍できる場面など女性視点で土地家屋調査士について紹介します。

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土地家屋調査士の現状

日本土地家屋調査士会連合会の調査によると、2021年の土地家屋調査士の登録人数は約1万6千人でした。土地家屋調査士の人口は2002年をピークに減少傾向にあります。

土地家屋調査士の登録人口が減少している理由として、労働者の高齢化が考えられます。
現在、土地家屋調査士は50代以上が全体の約75%を占めており高齢化が進んでいる業界です。
実際に土地家屋調査士会の調査によると、近年は新規登録者よりも登録取消者の方が多く高齢化による人手不足が続いています。

こちらは土地家屋調査士の会員数と女性の人数を表したグラフです。

土地家屋調査士全体の人数は減少していますが、女性の人数は2017年から増加を続けていることがわかります。

こちらは土地家屋調査士試験合格者の男女比率の表です。

令和5年(2023年)には10%を超えており女性の土地家屋調査士は人数だけでなく割合も増加しています。

高齢化が進んでおり土地家屋調査士の人口が減少している事で、企業側も積極的に採用活動を行っています。
女性の土地家屋調査士が増えていることからも「女性だから向いていない」と決めつけることは難しいでしょう。

女性が土地家屋調査士に向いていないと言われている理由

女性が土地家屋調査士に向いていないと言われている理由はいくつかあります。

女性が土地家屋調査士に向いていないと言われている理由

  • 体力面で辛い
  • 妊娠・出産で働けなくなる
  • お手洗いが現場の近くにない場合がある

体力面で辛い

土地家屋調査士は屋外の業務が多く、季節や天候によっては体力面で辛いと言われています。
現場によっては草木が生い茂る中での作業や足場の安定しない場所での業務もあるため体力面で苦労する方が男女問わず多いです。
女性は男性よりも筋力が劣ることから、女性には向いていないと言われています。

土地家屋調査士は屋外業務が多いイメージがありますが、実際には室内の業務もあります。
以下は土地家屋調査士の業務内容です。


打ち合わせや資料調査、図面作成などは室内で行うため体の負担になることはありません。

土地家屋調査士は建築・土木産業や不動産関係で外回りが多かった人と比べると外の業務は少なく、屋外とオフィスのバランスが良いことが特徴です。
そのため、土地家屋調査士は屋外での業務が多いから女性には向いていないとは考えられません。

妊娠・出産で働けなくなる

土地家屋調査士は現場まで長時間の移動や屋外での業務が多いです。
天候や環境だけではなく重い機材を持って歩き回る場合があり、体に負担がかかる場合があります。
そのため、妊娠中や出産後すぐは屋外の業務を行うことは難しく、土地家屋調査士は向いていないと言われています。

しかし、土地家屋調査士は人手不足であることからも近年は女性の働き方に柔軟に対応してくれる企業が多く、ライフイベントによる業務の希望が通る可能性が高いです。
また、オフィスワークのみの求人もあることから、外での業務による体への負担があるため向いていないと考えることは難しいでしょう。

お手洗いが現場の近くにない場合がある

土地家屋調査士の現場は山や開発されていない場所になることもあり、お手洗いが近くにないこともあります。
その際にお手洗い休憩を切り出しづらかったり、お手洗いが近くにないことで不安要素になることもあるでしょう。
事前に現場の場所を確認し、近くのお手洗いをチェックしておくなど工夫があれば問題ないと言えます。

現場業務は女性も活躍できるの?

先述した通り、女性が土地家屋調査士に向いていないと言われる理由のほとんどが「現場業務」に関する項目でした。
現場業務とは土地の測量を指しますが、機材が重いことや現場の場所や気候から女性には負担が大きいため向いていないと言われています。

ですが、性別問わず現場業務は女性でも活躍することは可能です。

男性が多い職種だからこそ測量に真剣に取り組む姿勢や丁寧さが評価や信頼に繋がりやすいです。

実際に、「女性が測量をする姿勢を見て次回も依頼したいと思った」「女性が頑張る姿を見て応援したいと思った」など女性の土地家屋調査士を応援する声も多く、女性でも十分に活躍することができます。

女性で土地家屋調査士を目指す方は現場業務についても理解しており、その上で土地家屋調査士に興味を持っていることからも「女性だから向いていない」と決めつけるのは難しいでしょう。

女性が活躍できる場面

現状として女性の土地家屋調査士は少ないです。
ですが、女性が活躍できる場面もあります。

女性が活躍できる場面

  • クライアントとの打ち合わせ
  • 境界立会い
  • 丁寧さ、正確さが求められるオフィスワーク

クライアントとの打ち合わせ

土地家屋調査士の業務はクライアントと事前に打ち合わせを行うことがあります。
土地家屋調査士は男性の方が圧倒的に多いため、女性の場合は打ち合わせ後も記憶に残り覚えてもらえる可能性が高いです。

業務を行う上で自分自身の提案や人柄を記憶してもらうことはとても重要です。
打合せの際に顔見知りになると話がスムーズに進んだり、新たな案件を獲得できる可能性などから幅広い活躍を見込むことができます。

また、相手に共感する力や細かな気配りは女性の方が長けていると言われています。そのため打合せでは女性が十分に力を発揮できる可能性が高いでしょう。

境界立会い

境界立会いとは測量をして隣地との境界線を確定する際にトラブルなどを防ぐために隣地の所有者に立ち会ってもらうことです。境界立ち会いは依頼者、隣接者、土地家屋調査士で行いますが、その際にトラブルにならないため依頼者と隣接者の間に入る必要があります。
ほとんどの方が境界立会いを受けたことがなく認知度も低いので不安に感じることが多いです。

依頼者も隣接者も人柄はさまざまなため、言葉遣いや対応には注意が必要です。
また、隣接者と依頼者から信頼を得るために服装なども気を遣う必要があります。

境界立会いは土地家屋調査士のみが行える業務で事務所の信頼にも関わるのでコミュニケーション能力や細かな気遣いが求められます。
境界立会いが失敗すると売買契約が不成立になる場合もあるので慎重に行う必要があります。

双方が主張しやすい雰囲気づくりが重要となるので、服装や声色で柔らかい雰囲気を作りやすい女性の活躍が見込めます。

丁寧さ、正確さが求められるオフィスワーク

土地家屋調査士のオフィスワークでは現場で測量したデータの分析や、データをもとに図面の作成を行います。データの分析や図面作成は主に事務所で行う業務なので、現場での不安が多い方も安心して業務を行うことができます。

緻密な作業を得意とする女性は比較的多く、オフィスワークにおいて精度の高い仕事ができるため重宝されることも少なくありません。図面作成などオフィスワークをメインで行うCADオペレーターという働き方もあります。

実際に、「オフィスワークに関しては男性よりも女性を積極的に採用している」という企業も多く、女性でも土地家屋調査士での活躍を見込めるでしょう。

転職する際のポイント

土地家屋調査士の業務は女性に向いていないとは考えづらいです。
近年では女性の働き方に柔軟に対応してくれる企業も増えています。

ですが、まだまだ男性社会のため転職する際は企業選びが重要です。
ここでは転職する際のポイントを紹介します。

転職する際のポイント

  • 事務所情報をリサーチする
  • オフィスワークと現場業務で担当が分かれている企業を探す
  • 転職エージェントを利用する

事務所情報をリサーチする

土地家屋調査士の事務所に転職する上で事務所情報のリサーチがとても重要です。
女性の土地家屋調査士は人数が少ないため、事務所の女性の人数などによって働きやすさが左右される場合があります。

また、事務所によっては業務の担当があらかじめ分かれている場合と一人で全ての業務一人で行う必要がある事務所もあります。
「オフィスワーク中心で働きたい」や「成長スピードが早い方が良い」など自分のキャリアプランに合わせて事務所を探すことが重要です。

事務所情報のリサーチを怠ってしまうと転職後のミスマッチに繋がるので情報収集はしっかりと行うことをおすすめします。

オフィスワークと現場業務で担当が分かれている企業を探す

先程述べたように、図面作成などのオフィスワークは女性の方が向いていると言われており、積極的に女性を採用している企業も多いです。
担当が分かれている企業でなくても、女性の働き方に柔軟な企業は増えていますがまだまだ男性社会なのが現実です。

妊娠・出産などのライフイベントに不安のある方は業務の担当が分かれている企業を探すと安心でしょう。
実際、業務担当が分かれている企業や求人も多くあります。

転職エージェントを活用する

女性が土地家屋調査士に転職する上で企業の情報を集めることが重要です。
ですが、自分の力で企業の情報を集めるには限界がありますし、時間がかかります。

そこで、おすすめしたいのが転職エージェントの利用です。
転職エージェントを利用することで、担当者があなたの転職活動を全面的にサポートしてくれます。
「女性の多い企業」や「オフィスワーク中心」など希望の条件を担当者に伝えるだけであなたの条件に合う企業を紹介してくれます。

ほとんどの転職エージェントは無料で利用することができるため、転職を考えている方は活用してみましょう!

土地家屋調査士業界におすすめの転職エージェント一覧

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土地家屋調査士は女性でも活躍できます

今回の記事では、土地家屋調査士は女性に向いているのかについて解説しました。

まだまだ女性の土地家屋調査士は少ないのが現状です。
また、現場での業務は体力的にも負担となり女性には向いていないと言われがちです。

ですが、図面作成や資料調査などのオフィスワークや社外の方との打ち合わせでは女性が活躍できます。
年々女性の土地家屋調査士の人数は増えており、企業も女性を積極的に採用しています。
このようなことからも、土地家屋調査士は女性でも活躍できる職種です。

男性が多い職業のため職場の雰囲気や女性の社員数などが働きやすさに繋がるでしょう。
現場の業務に不安がある方は業務の担当が分かれている企業を探すと安心です。

このような情報を自力で集めるには限界がありますが、転職エージェントを利用すれば担当者が必要な情報を集め、あなたの条件に合う企業を紹介してくれます。
本記事で土地家屋調査士への転職に興味を持った方は是非転職エージェントを活用してみてください。

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調査士・測量士・司法書士を担当しています。できるだけわかりやすく情報を伝えていこうと思います。働きながらの転職活動頑張りましょう。