転職エージェントを利用するメリット・デメリットは?活用法も紹介!
転職を考えていても、「どうやって転職活動を進めていけばいいか分からない」と不安を抱えている方は多いはず。
その悩みを解決してくれるのが、「転職エージェント」です。
転職エージェントは、転職者と採用企業をマッチングする仲介役を果たします。
うまく活用することで転職活動の効率が格段に上がる、非常に便利なサービスです。とはいえ、転職エージェントのメリット・デメリットを事前に知ってから利用するか判断したいものだと思います。
そこでこの記事では、
- 転職エージェントのメリット
- 転職エージェントのデメリット
- 利用すべき方 / そうでない方
- 活用法
をご紹介します。
この記事を読めば、あなたが転職エージェントを利用すべきかどうかが分かるでしょう。
目次
転職エージェントのメリット
始めに、転職エージェントを利用するメリットをご紹介します。大きく5つのメリットがあります。
転職エージェントのメリット
- 業界や企業の詳細な情報が得られる
- 非公開求人の紹介
- マンツーマンでの壁打ちサポート
- 手続き代行
- 無料で利用できる
それぞれ以下で詳しく解説します。
業界や企業の詳細な情報が得られる
転職エージェントは多くの企業とのつながりを持っており、業界の傾向や動向を熟知しています。
具体的には、
- 転職市場の動向
- 各企業の業績・業界内での立ち位置
- 職場の雰囲気・評価制度
- 求人の傾向
などの情報を提供してもらえます。
気になる情報を専門的視点から提供してもらえることで、転職後のミスマッチを未然に防ぐことができます。
非公開求人の紹介
転職エージェントの多くが、一般には公開されていない非公開求人を保有しています。なかには、完全にすべての求人を非公開としているエージェントもあります。
なぜ転職エージェントが求人を非公開にするのかというと、企業側がある程度求める条件にマッチする人からの応募だけを集めたいと考えているからです。人気・有名企業や魅力的な求人の場合、公開してしまうと応募が殺到してしまうケースが多くあります。そのため、あらかじめエージェントに人材要件を伝えて非公開で募集するのです。
また、新規マーケット参入や極秘プロジェクトなどでメンバーを募集する場合、求人情報を公開すると事業戦略を競合他社に知られてしまうリスクがあります。そのため、企業は転職エージェントを通じて非公開で採用活動を行います。
以上のような理由で、転職エージェントは求人を非公開としています。逆に言うと、転職エージェントを利用すれば一般には公開されないような優良求人を紹介してもらえる可能性があるのです。
非公開という特性上、応募数も多くなく公開求人と比べて競争率は高くないといえます(ただし条件が易しいという訳ではありません)。
非公開求人の背景も含めて考えると、転職エージェントは優良度・マッチ度の高い求人に出会いやすいでしょう。
マンツーマンでの壁打ちサポート
転職エージェントは、何人もの転職を支援してきた「転職のプロ」です。
経験に基づいた企業目線のアドバイスを、1対1で提供してくれるのが大きなメリットのひとつです。
具体的には、「キャリアの棚卸し」「選考対策」の2つに役立ちます。
キャリアの棚卸し
あなたがこれまで経験してきた職務内容や実績などを客観的に振り返って整理するのは、転職活動の最初のステップといえます。
とはいえ、仕事が忙しい中で、1人で自分と向き合ってキャリアを整理するのはとても面倒な作業でしょう。
しかし、転職エージェントを利用すれば、アドバイザーと会話をする中で効率良くキャリアの整理を進められます。そのうえ、客観的に見た自身の強みや苦手も見つけやすいでしょう。
選考対策
ほとんどの転職エージェントで、書類添削や模擬面接といったサポートを受けられます。エージェントは多くの転職支援をしてきた経験を通して、選考対策のノウハウを蓄積しています。
「どのような質問をされるのか」「自身を最大限にアピールするにはどう伝えればよいか」など、実践的なアドバイスをもらえるので、選考通過率がグッと高まるでしょう。
特に初めて転職するという方は、ぜひ転職エージェントの選考対策を活用すべきです。
手続き代行
転職エージェントは、面接日程の調整や給与交渉などの手続きを代行してくれます。
仕事が忙しいなかで、何社もの企業と頻繁にやり取りを繰り返すのはとても手間がかかります。こういった手続きを代行してもらえるだけでもかなり負担が減り、本来力を入れるべき選考対策に集中することができるでしょう。
無料で利用できる
上記のようにさまざまなサポートを提供してもらえる転職エージェントですが、これらのサービスはすべて無料で利用できます。
その理由は、転職エージェントのビジネスモデルにあります。
転職エージェントは、採用したい企業から求人情報をもらい、転職者に対して希望条件に合う求人を紹介して企業と転職者をマッチングさせます。その後企業から内定が出て転職が決定した時点で、採用企業から成功報酬としてフィーを受け取るという仕組みです。
このように企業側からの転職成功報酬として収益が成立しているため、転職者は無料で利用できるのです。
転職エージェントのデメリット
次に、転職エージェントのデメリットを2つご紹介します。当然、メリットだけでなく気を付けておくべきこともあるので、以下を読んで事前に把握しておきましょう。
転職エージェントのデメリット
- エージェントと相性が合わないことがある
- 自分のペースで進められない
エージェントと相性が合わないことがある
転職エージェントはさまざまな会社が存在し、それぞれ得意分野が異なります。
また、同じエージェント会社でもアドバイザーの経験値は幅広く、場合によっては新人アドバイザーが担当につくこともあります。もしも担当アドバイザーとの相性が合わないと感じたら、我慢せずに担当の変更を問い合わせましょう。
また総合型エージェントの場合、自分が目指す業界について専門性を持つアドバイザーが存在しない場合も考えられます。目指す業界が絞れている方は、その業界に精通した特化型エージェントの利用がおすすめです。
自分のペースで進められない
転職エージェントを利用すると、アドバイザーとのやり取りが必須となり、完全に自分のペースで転職活動を進めるのが難しいこともあります。更に、求人選びも基本的にエージェント側に依存することになります。
「自分のペースで進めたい」「求人を自分で選びたい」という方は、直接応募も可能なエージェントサービスがおすすめです。
そもそも転職エージェントには2種類ある
転職エージェントを選ぶ際には、その種類に注目する必要があります。なぜなら、転職エージェントには「総合型」と「業界特化型」の2種類が存在するからです。
では、それぞれの特徴を見ていきましょう。
総合型
「総合型エージェント」は、幅広い業界・職種を網羅した転職エージェントです。
◆総合型エージェントの例
扱う業界が幅広いため、求人数が非常に多いのが特徴です。
また、業界を問わずおすすめの求人を紹介してもらえるので、目指す業界が絞れていない方や業界の比較をしたい方にとっては便利でしょう。
一方で、業界が幅広い分特定の業界に対する専門性は高くはないです。特に技術職や士業などの専門的な業界を目指す方は、アドバイザーの知識不足を感じてしまうかもしれません。
こんな方におすすめ
- 目指す業界が決まっていない方
- さまざまな業界の求人を見たい方
- 地方での転職を考えている方
業界特化型
「業界特化型エージェント」は、特定の業界・職種に特化した転職エージェントです。
特定の業界に特化している分、業界知識が豊富であることが最大の特徴です。
業界出身のアドバイザーが所属していることも多く、最新の業界動向や企業の内情などのリアルな情報が手に入ります。企業との信頼関係も深く、どんな人材を求めているのかを詳しく把握しているため、マッチ度の高い求人を紹介してもらえる可能性が高いです。
また、蓄積した情報やノウハウをもとに選考対策サポートを提供してくれるため、特に未経験業界への転職を目指す方には魅力的といえるでしょう。
一方で、求人数は総合型に比べると少なめです。
こんな方におすすめ
- 目指す業界が決まっている方
- 未経験業界への転職を目指している方
- 目指す業界のリアルな情報を知りたい方
転職エージェントの利用が合っている方
以下の特徴にひとつでも当てはまる方は、特に転職エージェントの利用をおすすめします。
転職エージェントの利用がおすすめな方
- 初めて転職する方
- 未経験の業界に転職する方
- ブラックな企業を避けたい方
それぞれ理由を詳しく解説していきます。
初めて転職する方
転職が初めてだと、そもそも転職活動の進め方が分からない方も多いはずです。
イチから全部1人で進めようとすると、膨大な時間を費やしてしまいとても非効率でしょう。
そういった方のために転職成功までの道のりを案内してくれるのが、転職エージェント。アドバイザーに相談することで、初めての転職活動を効率的に進めることができるでしょう。
未経験の業界に転職する方
未経験の業界への転職を目指す場合、その業界や転職動向について知識があまりないことが多いでしょう
そういった方には、業界特化型のエージェントが便利です。
業界に対する専門性が高いため、最新の業界動向から企業の内情などのリアルな情報を提供してもらえます。手間をかけず効率的に情報収集を進められるとともに、業界のリアルを知ることでイメージとのギャップを転職前に解消することもできるでしょう。
ブラックな企業を避けたい方
転職したい方のなかには、「今の職場がブラックだから」「もっとホワイトな企業に転職したい」と考えている方も多いでしょう。
転職エージェントなら多くの企業とのつながりを持っており、企業の内情も把握していることが一般的です。
アドバイザーに希望する職場環境を伝えると、職場の雰囲気とのマッチ度も含めたうえでおすすめの求人を紹介してもらえるでしょう。
転職エージェントを使わなくてもいい方
次に、特に転職エージェントを利用する必要がない方の特徴をご紹介します。
特に転職エージェントを利用する必要がない方
- 自分のペースで転職活動を進めたい方
- 行きたい企業が明確に決まっている方
それぞれ理由を詳しく解説していきます。
自分のペースで転職活動を進めたい方
転職エージェントを利用すると、あなたの希望条件を聞いたうえでさまざまな求人の紹介が始まります。面接の日程調整なども間に入って進めてくれるので、比較的テンポ良く転職活動が進んでいきます。
その点において、「良い求人があったら転職したい」「現職の仕事が忙しいから、ゆっくりと考えていきたい」と考える方は転職エージェントを利用しない方が無難だといえるでしょう。
そのような方は、転職サイトで求人を探し、気になった求人に自分で応募するのがおすすめです。
行きたい企業が明確に決まっている方
転職エージェントでは、基本的にアドバイザーがあなたにマッチしていると判断した求人を紹介します。そのため、あなたが行きたいと思っている企業の求人を紹介してくれるとは限りません。
また、行きたい企業の求人をエージェントが保有していなければ、そもそもその求人に応募することができません。
行きたい企業が明確に決まっている方は、転職サイトでその企業の求人を探すか、企業の自社サイトで求人を出していないか確認して直接応募するのが良いでしょう。
転職エージェントの活用法
ここでは、転職活動を成功させるために、どのように転職エージェントを活用すればよいかをお伝えします。
最大限に転職エージェントを活用するためには、“3つの特性”に注目するとよいでしょう。
“転職市場の専門家” として活用
転職エージェントは長年転職支援を行っており、転職市場の情報を詳しく把握しています。
そして、業界や企業の動向、求人の傾向などのリアルな情報を蓄積しています。それらの情報を活用しない手はありません。
転職後のミスマッチを未然に防ぐために、気になることはアドバイザーに質問・相談をして徹底的に情報収集をしましょう。
“キャリアアドバイザー” として活用
転職エージェントは数多くの転職を支援してきた、転職のプロです。「選考において何を見られるのか」「スキルや強みをどのようにアピールするのか」といった選考ノウハウを蓄積しているので、選考突破力を高めるうえで強力な味方になってくれるでしょう。
具体的には、面談での壁打ちを通して自身のキャリアについて一緒に整理・棚卸しをしてもらいましょう。また、ほとんどのエージェントが個別に選考対策サポートをしてくれるので、それを活用して実践力も磨いていきましょう。
“選考手続きの代理人” として活用
「仕事と転職活動の両立」は、転職活動を進めるうえで誰もが抱える悩みです。特に、仕事が忙しいなかで面接の日程調整などの手続きを何社分も自分1人でするのは大変手間がかかる作業。
そういった事務的な手続きは、転職エージェントが代行してくれます。企業とのやり取りをエージェントに任せることで、本来力を入れるべき選考対策に集中でき、転職活動の効率が各段に高まるでしょう。
転職エージェントで理想のキャリアへ!効率的な転職活動を始めましょう
この記事では、転職エージェントを利用するメリット・デメリットについてご紹介しました。
転職エージェントの利用には多くのメリットが存在する一方でデメリットもいくつかあります。
そのうえで、「転職市場の専門家」「キャリアアドバイザー」「選考手続きの代理人」という3つの特性を理解し活用すれば、転職活動がはるかに効率的になることがお分かりいただけたはずです。
このサイトでは、さまざまな業界の特化型転職エージェントサービスを比較・紹介しています。
この記事を読んで転職エージェントを利用したいと思った方は、ぜひ気になる業界のエージェント比較を見てピッタリの転職エージェントを見つけてみてはいかがでしょうか?