建設業界はやめとけ?建設業界がきついと言われる理由4選|給料・将来性などを解説
建設業界のイメージの中に「3K(きつい・汚い・危険)」がある方もいらっしゃるのではないでしょうか?確かに建設業界は「3K」とされてきましたが、そのイメージはもう古いといわれています。近年では労働環境にも変化が生じているからです。
本記事では、実際に建設業界はきついのか、建設業界の給料や将来性などの現状をふまえて解説します!
目次
建設業界はやめとけと言われる理由4選
建設業界はやめとけと言われることがありますが、そのように言われる理由には以下の4つなどがあります。
建設業界はやめとけと言われる理由
- 肉体的にきつい
- 残業、休日出勤が多い
- 大けがをしてしまう可能性がある
- 給料が安い
このように、建設業界が「ブラック」「きつい」と言われる根底にはかつてから蔓延している「3K(きつい・汚い・危険)」のイメージがあります。しかし、先ほども述べた通り、建設業界はこのようなイメージから変化してきています。建設業界の現状については次の章でもっと詳しく解説しています。
1,肉体的にきつい
建設業界の中でも特に現場作業員は、現場での作業が多く、肉体的な負担が大きいです。資材の運搬や長時間の立ち仕事が求められるため、体力に自信がない人には厳しい職場とも言えます。
施工管理技士などの資格を取得して、現場を監督するポジションになれば、体力の負担がかからず、知識を活かして働くことができるので、働きながら資格取得を目指してみるのもおすすめです!
2,残業、休日出勤が多い
建設業界では、納期が厳しいプロジェクトが多く、長時間労働になってしまうこともあるでしょう。特に繁忙期には、残業や休日出勤が増えます。
また、多くの建設会社では、工事の日程などに合わせて休日出勤が求められることがあり、プライベートの時間が確保しにくいので、ワークライフバランスはとりにくいと言えます。
ただ、忙しいのは悪いことばかりではありません。大きなプロジェクトにかかわることで忙しさのなかにやりがいを感じることができるのではないでしょうか。
自分が建設にかかわった建造物をみることができるのは、やはりとても感慨深いです。大きな達成感を味わえるという点で建設業界は魅力的といえます。
3,大けがをしてしまう可能性がある
地方での作業や、高所・閉所での作業が頻繁にある建設業界では、作業中に大けがをしてしまう可能性があります。重機や大型の資材の使用が必要とされる場面もあるため、デスクワークなどと比べるとどうしても大けがを負うリスクは高いです。
また、熱中症のリスクも高いため、季節や気象条件に左右されることなく安全な作業環境を確保する必要があります。
4,給料が安い
建設業界は景気に大きく左右されるため、経済の変動によって雇用が不安定というイメージがあるのではないでしょうか。
しかし、令和 5年分民間給与実態統計調査によると、建設業界の平均年収は全業界の平均年収と比べて100万円弱高くなっています。確かに日雇いなどは高い給料を得ることは難しいですが、資格をとると役職は上がりやすくなり、それに応じて年収も大幅にアップするでしょう。
まずは正社員として働き、経験を積むことからはじめるとよいかもしれません。
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労働環境は改善されてきている
3Kから新3Kへ
建設業界は「3K」とされ、過酷な労働環境とされてきましたが、国土交通省はこの労働環境を改善するために「新3K」を打ち出しました。新3Kとは、「給与・休暇・希望」です。
「新3K」を実現するために、国土交通省直轄の工事では「労務費見積り尊重宣言」 促進モデル工事や週休二日工事などの取り組みがなされています。
また、国土交通省直轄の工事だけでなく、民間工事においてもこのような週休2日制を導入したり、IT技術を用いて工期短縮を目指したりといった動きが広がっています。
建設業界の動向
給料
令和 5年分民間給与実態統計調査によると、建設業界の平均年収は547.7万円で、全業界平均である459.4万円と比較しても高いです。建設業の賃金水準が上昇したのは、「人手不足の解消」「優秀な人材の確保」などを目的にしていると考えられています。
ただし、建設業界では高い技術や専門性が求められるため、資格の有無は年収に大きく影響します。よって、無資格であったり基礎的な資格しか取得していないと年収は上がりにくいです。
たとえば建築士には「一級」と「二級」があるのですが、前者の方が高年収であり、これらの平均年収の差は約160万円もあります。
以上より、さらに年収をアップさせるためには、資格を取得することが有効的でしょう。建設業界の資格は沢山あるため、自分の希望のキャリアに応じて順次資格を取得していくのがよいです。
資格選びにはぜひ下の記事を参照してみてください。
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将来性
建設業界はいくつか課題を抱えています。
まず一つ目は受注低迷です。コロナ禍の影響は依然として続いており、建設中止や受注低迷などにより建築投資額は減少しています。
二つ目は資材高騰です。ウクライナ情勢の悪化、そしてサプライチェーンの混乱などにより、資材が不足し高騰しています。
最後に、高齢化の進行と若手の入職率低下により、人手不足に陥っています。これらの課題を背景に倒産企業が増えているのも事実です。
しかしこのような状況であっても、建設業界は需要が途切れるリスクが少なく、安定した将来性のある仕事と言われています。
というのも、老朽化対策や災害対策のほかにリニア新幹線をはじめ、高速道路などの大規模な建築プロジェクトも着々と進んでいるからです。
以上から、建設業界は将来性のある職業と言うことができるのではないでしょうか。
建設業界で働くメリット
ここまで、建設業界はやめとけと言われる理由と、建設業界の現状について紹介してきましたが、次は建設業界で働くとどのようなメリットがあるのかについて解説します。
手に職がつく
建設業は専門的な技術や知識を身につけることができ、将来性のある魅力的な職業です。加えて建設DXなど技術革新が進む中で、新しい技術を学ぶ機会も多く、自己成長を促進する環境が整っています。
また、資格を取得することで自分の技術や経験を証明することができるでしょう。たとえば施工管理などの資格を取得して経験を身に着けることで転職になっても困らない、企業に選ばれる人材になれます。
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需要がなくならない
建設業界のなかでも特にインフラ整備は常に必要とされるため、長期的に安定した雇用が期待できます。また、建設業界は技術職であるため、業界内での転職も比較的容易であり、キャリアの選択肢が広がります。
やりがいがある
建設業では、自分が手がけたプロジェクトが形に残ります。完成した建物やインフラを目にすることで、達成感や満足感を得ることができます。
特に大規模なプロジェクトに関わることで、その影響力を実感することができるでしょう。
建設業界で働くなら
ここまで建設業界の現状について解説してきました。様々な課題はありますが、建設業界はキャリアを築きやすい業界ということができるでしょう。
建設業界に就職・転職する際には、自分のスキルを認めてもらう必要があります。資格を取得すると、より明確に自分のスキル・得意分野などを理解してもらうことができます。
また、資格がないと応募できない求人も多数存在します。
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