企業知財部に強い転職エージェント・サイト8選！【2024年12月最新】

企業知財部は専門性の高い職種であり、求人情報が限られているため、転職を成功させるには転職エージェントなど転職サービスの活用が鍵となります。

本記事では、企業知財部を目指す方に向けて

• 企業知財部に強いおすすめの転職エージェント・スカウトサービス
• 実際に転職エージェントにある「企業知財部」の求人例
• 企業知財部の年収、将来性、仕事内容

などをご紹介します。ぜひ参考にしてください。

企業知財部に強い転職エージェント・スカウトサービスをご紹介

今回は知財業界特化型の転職エージェントと総合型の転職エージェント、スカウトサービスをご紹介します。

知財業界特化型のエージェントは、アドバイザーの知財業界への知見が深い点が強みです。求職者に最適な求人を紹介するのはもちろん、

• 今、転職するのは適切か
• 今後のキャリアをどのように築いていくべきか
• 知財部に転職した場合、自分は年収いくらを目指せるのか

など知財業界のキャリアを熟知したアドバイザーに相談できます。

一方、総合型のエージェントは、知財以外の職種も扱っていて求人数が多い点が特徴です。選択肢を広く転職活動を進めたいという方は、知財業界専門型＋総合型の2つを併用するのがおすすめです。

また、企業知財部の登録が豊富で企業からスカウト・オファーが届く可能性があります。テンポよく転職したいという方や、どんなスカウトが届くのか見て自分の市場価値を確かめたいという方におすすめです。

では、それぞれご紹介していきます。

知財特化型のおすすめ転職エージェント3選

リーガルジョブボード

リーガルジョブボードは、弁理士を含めた知財業界に特化した転職エージェントです。必ず知財業界の各職種を専門とした転職エージェントが担当となります。したがって、担当アドバイザーは業界事情に精通しており、業務内容などの知識から求人先の内情まで、情報を十分に把握しています。

エージェントが求人先に直接訪問もしくは電話訪問して「職場の雰囲気」「代表や所員の人柄」「新人教育のやり方」など細かくヒアリングしているため、求人票には載っていない裏側の情報まで聞くことができ、安心して転職活動が進められます。

また、リーガルジョブボードはLINEでいつでも相談が可能です。気になることがあったときに気軽にエージェントに相談でき、自分のキャリアについて相談するところから丁寧に転職活動を進められます。

ゆっくり丁寧に進めたい方だけでなく、スカウトシステムを導入している点から、早く内定がほしい方にもおすすめの転職エージェントです。

知財お仕事ナビ

知財お仕事ナビは、実際の知財業務を学ぶことができる「株式会社知財塾」が運営している転職エージェントサイトです。主に若手知財実務家や業界未経験の研究開発者を対象に、転職支援を行っています。

サイト内の転職成功事例やお役立ち情報が見やすく、知財業界の仕事や転職事情について分かりやすい点が特徴です。

それに加え、知財お仕事ナビを利用して転職が成功された方は、知財塾のリアルタイムゼミ受講・または自主演習コースを無料で受講できます。演習・実践形式を中心として、知財実務スキルを向上させる内容です。

情報収集したい方や早く知財実務の勉強を始めたい方にはおすすめの転職エージェントです。

REX弁理士キャリア

REX弁理士キャリアは、知財業界に特化した転職支援で、他では手に入らない非公開求人を多数提供しています。

また、特許事務所や知財部門との強いネットワークを活かし、求職者のスキルや希望に最適な選択肢を提案します。

さらに、短期的な転職だけでなく、キャリアの方向性やライフイベントに合わせた長期的なキャリア形成を見据えたアドバイスが受けられるのが特徴です。

履歴書や面接対策といった個別支援に加え、希望者には面接同席なども実施しています。

そして、転職後のフォローも充実しており、在職者の方には円満退職に向けたアドバイスなども行っており、安心してキャリアを築ける環境を提供します。

企業知財部を扱う総合型エージェント3選

JACリクルートメント

JACリクルートメントは管理職・エグゼクティブ・専門職など、ハイクラス・ミドルクラスの転職支援に特化した転職エージェントです。

オリコンの顧客満足度調査では、ハイクラス・ミドルクラスの転職において5年連続No1と高い実績を誇っています。

各業界や職種に特化した約1,200名のコンサルタントが所属しており、その一人ひとりが高い専門性を備えて転職希望者の転職をサポートしています。

さらに、JACリクルートメントのコンサルタントは、企業側の採用サポートまで請け負っています。そのため、求人先の社風や文化といった求人票では分からない情報まで持っている点が強みです。

他の転職エージェントと比べて、高度なスキル・経験や仕事をこなす体力が求められる求人が多い傾向です。したがって、実務経験が豊富でミドルクラス・ハイクラスを目指したい方におすすめです。

MS Agent

MS Agentは、知財業界を含めて経理・人事・法務・会計士・税理士・弁護士などの管理部門・詩行に特化している転職エージェントです。

1995年から人材紹介事業を始めているため、30年以上の実績とノウハウを持っています。

扱っている各職種ごとに専門のアドバイザーが在籍しているため、キャリアプランの相談や専門的なアドバイスを聞いた上で、転職活動を進められます。

90％以上が非公開求人となっているため、登録することで出会える求人が多くあります。

また、大手企業や上場企業の扱いが多い点も特徴です。
一般企業への紹介を得意としているため、企業知財部への転職を希望している方にもおすすめです。

doda（デューダ）

dodaでは、以下の３つの転職活動スタイルを用意していて、自分の状況に合わせて使い分けられます。

あなたに向いている働き方が分かる「キャリアタイプ診断」や自分の強みを知る「自己PR発掘診断」など転職ツールが豊富なため、転職が初めての方はぜひ使ってみてください。

未経験者で応募できる求人も多い点、転職ツールやセミナーが豊富な点から、知財業界が未経験の人や転職が初めての人におすすめのエージェントです。

企業知財部のスカウト・オファーが届く転職サイト3選

リーガルジョブボード

リーガルジョブボードは、求人先と直接やり取りができるスカウトサービスを採用しており、効率的に転職活動を進めることが可能です。この仕組みにより、公開求人（事務所名・企業名が明示されている求人）において、安心して企業や事務所と直接メッセージを交わすことができます。やり取りがスムーズなため、採用までのプロセスを短縮できる点が大きな特長です。

さらに、スカウトサービスは求人側にとってコスト効率の高い採用手法であるため、普段は求人広告をあまり出さないレアな企業や事務所の求人に出会える可能性があります。また、掲載される求人情報は事前の取材を基に提供されており、信頼性が高い点も安心して利用いただけるポイントです。

リーガルジョブボードでは、スカウトサービスに加え、転職エージェントのサポートも併用できます。知財業界に特化したエージェントの専門的なアドバイスを受けながら、直接のやり取りを通じて求人先の詳細な情報を確認し、自分に最適な転職先を効率的に見つけることが可能です。

これらのサービスを柔軟に活用することで、より充実したキャリアを築くための確かな一歩を踏み出すことができるでしょう。

BIZREACH（ビズリーチ）

ビズリーチは、幅広い職種・求人を取り扱うハイクラス向け転職サイトです。

ビズリーチにキャリアコンサルタントがいるわけではなく、使い方は以下の3通りです。

ビズリーチは特にハイクラス志望の方向けのサービスであるため、求人の質が良いことが最大のメリットです。ビズリーチは、登録できる企業、ヘッドハンターを厳選しています。

導入企業数は23,500社、登録ヘッドハンター数は6,200人、ユーザー数は200万人以上となっています。

『オリコン顧客満足度ランキング　転職スカウトサービス　2023年』にてNo.1の実績を誇っています。また、転職後の年収アップの平均は120万円と高い数値を出しています。

キャリアを持っていて、高収入・役職付き求人にこだわりたいハイクラス志望の方におすすめです。

リクルートダイレクトスカウト

「リクルートダイレクトスカウト」は、リクルートが提供するハイクラス層向けのスカウト型転職サービスです。

年収1,000万円以上の求人も多数掲載されており、外資系企業や大手日系企業、成長中のスタートアップ企業まで幅広い選択肢を提供しています。

このサービスでは、企業やヘッドハンターから直接スカウトが届く仕組みを採用しており、忙しい方でも効率的に転職活動を進められる点が特徴です。

スカウトを待つだけでなく、優秀なヘッドハンターから自分に合うヘッドハンターを選ぶことができます。それぞれ得意とする業種、職種、これまでの転職支援実績を記入しているので、自分の条件に合うヘッドハンターと出会うことが可能です。

どんな企業からスカウトが届くのか自分の市場価値を確かめたいという方にもおすすめのサービスです。

実際に転職エージェントにある「企業知財部」の求人をご紹介

実際に転職エージェントにある求人をご紹介します。ここでは、リーガルジョブボードを参考にしています。
他にもリーガルジョブボードにある求人を見たい方は以下のリンクからご覧ください。

弁理士・知財(知的財産)の求人を見る

企業知財部の仕事内容は？

企業知財部は、会社の知的財産を保護し、活用するための専門部署です。知的財産には、特許、商標、意匠、著作権などが含まれ、これらを適切に管理・活用することで、企業の競争力を維持・向上させる役割を担います。

主な仕事内容として以下が挙げられます。

特許出願・権利化業務

自社の発明や技術を特許として登録し、知的財産権を確保する業務です。研究開発部門と連携しながら、特許戦略を策定し、出願書類の作成や審査対応を行います。

商標・意匠の管理

ブランドや製品デザインを保護するため、商標や意匠を登録・管理します。これにより、自社ブランドの信頼性を守り、不正使用を防ぎます。

知財のリスク管理

他社の特許や商標を侵害しないよう、事前調査やライセンス契約を行う業務です。また、他社からの権利侵害の指摘や訴訟対応も重要な業務の一つです。

知財の活用・収益化

知的財産をライセンス供与することで、収益を得たり、他社とのアライアンスに活用したりする業務も行います。これにより、知財を単なるコストではなく、企業の収益源として活用します。

社内教育と意識向上

社内での知財教育を通じて、従業員の知財意識を高めることも重要な役割です。これにより、無意識の権利侵害を防ぎ、新しいアイデアの創出を促進します。

企業知財部の年収は？

企業知財部の平均年収は約700万円となっています。
日本の一般的な平均年収は420万円程度と言われているため、知財部の年収は比較的高給と言えます。

知財部の年収は、知財実務の経験年数や年齢、役職で決まってきます。特許事務所勤務とは違い、「弁理士資格取得」で年収が上がることがあまりありません。なぜなら知財部の場合、弁理士資格の有無よりも知財業務の実務遂行能力の方が重要視されているからです。

企業知財部は、給与が安定的に上がっていく傾向があり、福利厚生など待遇が充実している傾向なのが魅力です。

知財実務の経験年数別の平均年収は以下のようになっています。

知財実務経験年数	平均年収
3年程度	450万円～500万円程度
5～6年程度	650万円～700万円程度
10年程度	800万円～1000万円程度

参照：知財部の平均年収（年齢別・勤務先別）や年収を上げる方法

企業知財部は将来性あるの？

企業知財部は将来性の高い部門と言えます。

知的財産は企業の競争力を支える重要な資産であり、その管理や活用が企業価値の向上に直結します。特に、技術革新やグローバル化が進む現代では、海外での知財保護や新技術分野での権利化がますます重要になっています。

また、他社との協業やオープンイノベーションが増加する中で、知財を効果的に活用し管理する能力が企業の成長を支える鍵となっています。さらに、法改正や国際ルールへの対応が必要不可欠となる中で、知財部の役割は今後も拡大していくでしょう。

知財部は専門性が求められる分、やりがいも大きく、長期的に安定したキャリアを築ける魅力的な職種といえます。

知財部転職には転職エージェントの利用がおすすめ

知財部への転職は、他の職種と比べて求人数が限られているため、効率的かつ確実に進めるためには専門的なサポートが欠かせません。特に、知財に特化した転職エージェントを活用することが、転職活動を成功に導く大きなポイントとなります。

知財特化型エージェントがおすすめな理由

知財分野の求人は特殊性が高く、求められるスキルや経験が細かく設定されている場合が多いです。知財特化型の転職エージェントは、この分野に精通しているため、業界の動向や企業のニーズを踏まえた適切なアドバイスを提供してくれます。また、一般には公開されていない非公開求人も多く取り扱っているため、自力で探すだけでは見つけられない貴重な求人情報にアクセスできる点が大きなメリットです。

転職エージェントを複数活用するのが効果的

知財分野は求人自体が少ないため、複数の転職エージェントに登録することで選択肢を広げることが重要です。それぞれのエージェントが保有する求人や情報が異なるため、複数のサービスを活用することで、より多くのチャンスを得られます。また、エージェントごとにサポートの特徴が異なるため、自分に合ったサポートを受けることで、転職活動を効率的に進められるでしょう。

企業知財部への転職は、専門性の高い分野だからこそ、適切なサポートを受けることが成功への近道となります。転職エージェントを有効活用し、効率的かつ計画的に転職活動を進めてみてはいかがでしょうか。