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POSTED
2023年12月29日
UPDATE
2024年2月1日

メーカー系SIerとは? 特徴や企業ランキング、優良企業など徹底解説

SIer

「ユーザー系SIerやメーカー系SIerなどそれぞれの違いが分からない」
「メーカー系SIerの優良企業を知りたい」
という方はいませんか?

本記事では、「メーカー系SIer」について解説します。

メーカー系SIerとは

SIerは大きく分けて「メーカー系」「ユーザー系」「独立系」「外資系」の4つに分類されます。

メーカー系SIerとは、パソコンやネットワーク機器などハードウェア製品を提供するメーカーを親会社に持つSIer企業を指します。メーカーのシステム開発部門が独立して子会社となっているケースも多く、親会社と関わりが強い点が特徴です。

業務内容は、親会社のハードウェアと組み合わせたシステムの開発やソリューションの提案を行うことです。親会社はさまざまな業界と関わりを持つため、開発するシステムはあらゆる場面で利用されます。メーカー系SIerは親会社がハードウェアを持つ点と顧客の業界が幅広い点が特徴です。

企業ランキング

ここでは「平均年収」「売上」「評判」別にランキング形式で企業を紹介します。
以下は、代表的なメーカー系SIerの企業一覧です。今回のランキングでは、一覧に記載されている10社を比較します。

親会社メーカー系SIer企業
日立製作所日立システムズ
日立ソリューションズ
日立社会情報サービス
NECNECネッツエスアイ
NECネクサソリューションズ
NECソリューションイノベータ
富士通富士通Japan
富士通エフサス
富士通ネットワークソリューションズ
都築電気

平均年収

はじめに、メーカー系SIer企業の平均年収ランキングです。

順位企業名平均年収
1位都築電気888万
2位富士通エフサス820万
3位日立システムズ816万
4位日立ソリューションズ807万
5位NECネッツエスアイ805万
6位NECソリューションイノベータ777万
-位日立社会情報サービス未掲載
-位NECネクサソリューションズ未掲載
-位富士通Japan未掲載
-位富士通ネットワークソリューションズ未掲載
※CAREER VIEW調べ

SIerの平均年収は、550万(※)と言われています。

年収が公開されていない企業も多いですが、1~6位までの年収は700万超えの企業になっており、平均を大幅に上回っています。

※厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査」

売上

次に売上のランキングを見てみましょう。

順位企業名連結売上
1位富士通Japan5560億
2位日立システムズ5062億
3位日立ソリューションズ3632億
4位NECネッツエスアイ3208億
5位NECソリューションイノベータ3180億
6位富士通エフサス2260億
7位都築電気1238億
8位NECネクサソリューションズ717億
9位日立社会情報サービス608億
10位富士通ネットワークソリューションズ573億
※CAREER VIEW調べ

売上ランキング1位は富士通Japanで5,560億でした。
2位と3位に日立製作所系、4位と5位にはNEC系がランクインしておりどの企業も高い売上であると言えます。

親会社の売上は以下の通りです。

日立製作所10兆8811億
NEC3兆3130億
富士通3兆7137億

評判

最後に、評判ランキングです。
残業、有給取得、やりがいなどの総合的な評価のランキングです。

順位企業名評判
1位都築電気4.04
2位日立ソリューションズ3.62
3位富士通ネットワークソリューションズ3.5
4位NECソリューションイノベータ3.48
5位NECネッツエスアイ3.3
6位日立システムズ3.25
7位富士通Japan3.2
8位日立社会情報サービス3.17
9位NECネクサソリューションズ3.07
10位富士通エフサス3.06
※CAREER VIEW調べ

メーカー系SIerの企業は親会社が大手企業なこともあり、福利厚生や待遇面はかなり良いとされています。そのため、ランキングを見ても高評価の企業が多いです。

優良メーカー系SIer系企4社

ここでは、優良メーカー系SIerの企業を4社紹介します。
以下の4社はランキングで上位だった企業です。

都築電気

企業情報を見る

企業名都築電気株式会社
親会社富士通株式会社
本社所在地東京都港区
社員数1,295人
売上1,238億
平均年収888万

都築電気は富士通を主要取引先とし、約2万社の顧客基盤を持つメーカー系SIer企業です。
電話を中心とする電気通信設備工事業として営業を開始し、創業以来培った「音声技術」を基盤に「情報」と「通信」に強みを持つ企業です。
国内に103の拠点を持ち、海外にも事業を拡大しており今後も成長を続ける企業であると考えられます。
また、創業から91年と長い歴史を持ちます。長い年月の変化に沿って柔軟に対応している企業で時代の変化に強いです。

NECネッツエスアイ

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企業名NECネッツエスアイ株式会社
親会社日本電気株式会社
本社所在地東京都港区
社員数7,825人
売上3,208億
平均年収805万

NECネッツエスアイは1953年に⽇本電気の電気通信⼯事部⾨が独⽴し誕生しました。
過去には、国内初のテレビ放送設備工事や世界各国の衛星通信工事など大規模な案件に関わっています。
NECネッツエスアイは「施工力」と「SI力」の両立が強みです。ネットワークシステムの構築はもちろん、通信インフラの工事・設営・サポートをワンストップで実現する、業界内唯一のポジションを築いています。
テレワークを2007年から導入するなど働き方も柔軟です。

日立システムズ

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企業名株式会社日立システムズ
親会社株式会社日立製作所
本社所在地東京都品川区
社員数9,998人
売上5,062億
平均年収816万

日立システムズは日立電子サービスと日立情報システムズの2社が合併し設立されました。
日立システムズはシステムの運用や監視、保守に強みを持つメーカー系SIerです。
システムを24時間監視する運用・監視センターや機器や設備のヘルプデスク、また直接対応して欲しい場合は全国に300拠点からエンジニアがお客様の元へ駆けつけるなど監視や保守に力を入れている企業です。
国内のみにとどまらず海外に事業も展開しており、海外にも4つのグループ会社を持ち約30の国でシステムの導入実績を持つグローバルカンパニーです。

富士通Japan

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企業名富士通Japan株式会社
親会社富士通株式会社
本社所在地東京都港区
社員数10,000人
売上5,560億
平均年収未掲載

富士通Japanは、株式会社富士通マーケティングと富士通エフ・アイ・ピー株式会社を統合した企業です。
富士通Japanは様々な業界に顧客を持っています。特に自治体、医療、教育、製造、流通などの民間分野が強みです。日本全国の自治体やあらゆる企業と長年の関係があるからこそ、状況の変化や課題と親身に向き合うことができ、より良いシステムの提供を可能にしています。
また企画から運用・保守までワンストップで提供できることも特徴の一つです。

メーカー系SIerの強み・弱み

ここではメーカー系SIerの強みと弱みについて解説します。

メーカー系SIerの強み

経営が安定している

メーカー系SIerの親会社は知名度の高い企業であることが多く、業務は親会社から継続して案件を受けることができるため、経営が安定していると言えます。
親会社は長い歴史や豊富な資本、業界での信頼を得ているため、倒産するリスクは少ないです。
安定した職場や長期的に働ける環境を求める方には、メーカー系SIerがおすすめです。

幅広いスキルが身につく

メーカー系SIerでは、企画から運用・保守までを一貫して行う企業が多いのが特徴です。他のSIer企業では企画、要件定義、設計までの上流工程を行うことが多く、開発などは行わない場合が多くあります。この場合、上流工程のスキルは身につきやすいですが、プログラミングスキルなどのスキルは身につきにくいです。

一方で、メーカー系SIer企業では一貫して業務を行うことで幅広いスキルを身につけることができます。将来、プログラマーとしてのキャリアを考えている人や転職を繰り返しキャリアアップを続けたい人にはメーカー系SIerへの転職がおすすめです。

さまざまな業界と関わることができる

メーカー系SIerは自社製品を使ったシステム開発を行います。親会社の取引先はほとんどの業界を網羅している点から、開発したシステムは製造業・金融・医療・教育など幅広い業界で活用されるものが多いです。顧客の偏りがないのはメーカー系SIerの特徴の一つです。

また、メーカー系SIerが携わるシステムは、社会的にも大規模なプロジェクトが多く、やりがいを感じることができます。大規模なプロジェクトになると複数の企業の協力が必要となります。
メーカー系SIerでは顧客としても仲間としても幅広い業界や企業と関わることができます。

メーカー系SIerの弱み

親会社の影響を受けやすい

メーカー系SIerの強みとして「親会社が知名度の高い企業であるため経営が安定している」と挙げましたが、反対に親会社の状況に左右されやすい傾向にあります。親会社の経営が悪化した場合、安定して案件を受けることが難しくなり給与やボーナスなどに影響が出る可能性もあります。親会社は日本を代表する企業が多くリスクは少ないものの、変化の多い時代なので常に安定しているとは限りません。

客先常駐が多い

客先常駐とは自分が所属する会社ではなく、クライアント企業や現場に出向いて仕事を行うことです。
メーカー系SIerは親会社以外からも案件を受ける場合があり、企業には客先常駐専門の部署があることもあります。
顧客と密接にコミュニケーションを取れる点やさまざまな企業で働く経験ができる点などメリットもあります。
一方で、頼れる人が少なかったり、プロジェクトごとで環境が大きく変わる点など負担やストレスも多く注意が必要です。

出世が難しい

メーカー系SIerは親会社で働いていた人がメーカー系SIer企業に出向するケースがよくあります。親会社から出向する人はマネージャーなどの重要な役職になる場合が多く、メーカー系SIerは一般企業よりも出世が難しい傾向です。出世する際には、親会社の社員と争う必要があります。
「絶対に出世する!」という強い意志がある人は刺激的な環境で自分を高めることが出来ますが、年齢が上がれば出世できる訳ではないので注意が必要です。

メーカー系SIerに転職する際のポイント

メーカー系SIerに転職する際のポイントは以下の通りです。

・親会社についてリサーチする
・企業が求めるスキルを身につける
・転職エージェントを利用する

メーカー系SIerは親会社から依頼を受けることが多数あります。親会社は大企業であることがほとんどです。業務を行う上で重要な、「親会社の売上」や「どんな強みがあるのか」、「親会社との関係性」は調べておきましょう。

また、メーカー系SIerは企業によって求めるスキルが異なります。例えば、富士通エフサスは国内のあらゆる業界に顧客を持ちさまざまな分野に対応できるシステムを開発することが強みです。一方で、NECネッツアイでは国内はもちろん、グローバル展開に力を入れており、海外では150を超える国と地域で事業実績があります。また、ネットワークシステムの構築だけでなく、通信インフラの工事・設営・サポートも行なっています。

企業によって強みが異なれば、求められるスキルも変わってくるので企業が求めるスキルを身につけることが転職活動成功の大きな鍵です。

自分の力のみで企業をリサーチしたり、自分の強みやスキルを考えるには限度があります。そんなときこそ、転職エージェントの利用がお勧めです。実際にエージェントに相談することで「自分では気づかなかった強みに気づくことができた。」という場合があります。エージェントに相談することで自分の強みに気づけるだけでなく、自分の条件やキャリアプランに合う企業を紹介してくれます。
また、書類添削や面接の日程調整、条件交渉などあなたの転職活動を徹底的にサポートするので、在職中でも安心です。
ほとんどの転職エージェントは無料で利用することができるので一度利用してみることをお勧めします。

メーカー系SIerに転職してみよう

今回は、メーカー系SIerに関するあらゆる情報を紹介しました。
メーカー系SIerは経営が安定している企業が多く、親会社が大企業であることから大規模なプロジェクトに携わることができます。

また、メーカー系SIerは福利厚生や平均年収も高く、他のSIerに比べて働きやすく、私生活とのバランスが保ちやすい企業が多いことが特徴です。

特にランキング内の企業は特に人気の高い企業で転職活動を行う際には自分の強みや求められるスキル、親会社との関係や競合他社との違いを理解する必要があります。

しかし、情報収集や自己分析、企業への応募など自分の力で全て行うには限度があります。
転職活動を行う際は、豊富なサポートを受けることができる転職エージェントの利用がおすすめです。

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