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独立系SIerとは?項目別の企業ランキングと人気4社を徹底比較!

SIer 業界知識

SIerには大きく分けて4種類あるといわれているのをご存知でしょうか。
「メーカー系」「ユーザー系」「独立系」「外資系」です。

本記事では「独立系SIer」について、特徴や優良企業をランキング形式で紹介します。

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独立系SIerとは?

独立系SIerとは、親会社を持たないSIer企業を指します。メーカー系やユーザー系SIerの企業は親会社を持つのに対し、起業当時からSIerとしての業務を専門的に行うことが特徴です。

実際にSIer企業の約9割が独立系SIerの企業です。親会社が存在しないため親会社の製品や方針に依存せず、顧客に応じて柔軟なシステムを開発することができます。一方で親会社がないため案件を自分自身で獲得する必要があることも独立系SIerの特徴です。

独立系SIerの主な業務は、案件を獲得するための営業活動から要件定義、システム開発、保守運用などが挙げられます。
他のSIerは親会社から案件を受ける場合が多いですが、独立系SIerは自身で案件を獲得する必要があるため、積極的に営業活動を行うことが特徴です。

独立系SIerの強み・弱み

ここでは、独立系SIerの強みと弱みについてそれぞれ解説していきます。

独立系SIerの強み

まずは強みについてです。独立系SIerは以下のものを強みとしています。

独立系SIerの強み

  • スキルアップしやすい
  • 様々な業界の案件を担当できる
  • 年功序列ではなく成果主義な企業が多い

スキルアップしやすい

独立系SIerは、他のSIerと比べスキルアップしやすい環境にあります。
その理由のひとつとして上流から下流までの幅広い業務に携わることができる点が挙げられます。

特に、開発スキルを高めることが出来ます。様々な業務を行う独立系SIerですが、主な業務はシステム開発です。柔軟で自由な独立系SIerでは、形式や言語に囚われないシステム開発を行えるため、開発スキルを伸ばすことが出来ます。ユーザー系SIerやメーカー系SIerでは要件定義や設計に携わることが多いため「プログラミングを行う機会がほとんどない」という意見もあります。開発スキルを伸ばしたい方は独立系SIerがおすすめです。

また、他のSIerでは経験できない案件獲得に携わることができる企業もあります。メーカー系SIerやユーザー系SIerは基本的に案件を親会社から受けるので、案件獲得のための営業活動を行うことがほとんどありません。ですが、親会社をもたない独立系SIerは自社で案件を獲得する必要がある為、営業活動を積極的に行います。

そのため、SEにも営業の権限が与えられていたり、営業部隊と一緒に打ち合わせに出向いたりすることがあるかもしれません。他のSIerでは経験することができない案件獲得の業務が経験できるだけでなく、システム開発を行う上でクライアントから直接話を聞くことで顧客が何を求めているのかを知ることができるでしょう。

様々な業界の案件を担当できる

独立系SIerは案件の幅が広いことが特徴です。メーカー系SIerやユーザー系SIerは、親会社の業界の案件を受けることが多く、業界の幅が狭くなってしまう事があります。
ですが、親会社を持たず、案件獲得の営業も自らで行う独立系SIerであれば担当する案件に制限がありません。
業界に制限されないため、幅広い専門知識や開発手法を学ぶことが可能です。
独立系SIerとして様々な業界と関わりながら自分の得意分野を探すのも良いかもしれません。

年功序列ではなく成果主義な企業が多い

独立系SIerは、成果に対しての報酬を支払う成果主義の企業が多いです。そのため、若い方や中途採用の方でも認められやすくキャリアアップを見込めます。
また、成果主義であることからモチベーションの高い人が集まりやすく常に自分を高めることが出来るでしょう。
他のSIerは年功序列の企業も多いので、上昇志向の方や裁量権の大きい仕事がしたい方は独立系SIerがおすすめです。

独立系SIerの弱み

独立系SIerの弱み

  • 安定性に欠ける
  • 責任が大きい
  • 客先常駐が多い

安定性に欠ける

独立系SIerの弱みは、安定性に欠ける点です。

メーカー系SIerやユーザー系SIerは親会社が大企業であることが多いため安定した基盤があり、案件もコンスタントに親会社から受けることができることからも経営が安定しています。
一方で、親会社を持たない独立系SIerは、獲得した案件が直接業績に関わります。
そのため、案件によって業績が左右されやすいのです。

責任が大きい

独立系SIerには親会社が存在しません。親会社がないため、働き方が柔軟であることや案件の幅が広いことが特徴です。

しかし、自社で案件を獲得し、プロジェクトを進行する為、背負う責任が大きいという一面もあります。案件やプロジェクトの成果、システムに関するリスクなど多くの責任が伴います。
独立系SIerは責任が大きいことや多くのスキルが求められるということを知らないと転職後にギャップを感じてしまうかもしれません。

客先常駐が多い

客先常駐とは、自身が所属する会社ではなく、クライアント先の企業や現場に出向く働き方です。
システムに異常が起きた際にすぐに対応できる人が必要になるため、クライアント先の企業や現場に社員が出向いて働く必要があるのです。
独立系SIerは他のSIerに比べ客先常駐が多いといわれています。
ユーザー系やメーカー系は要件定義や設計などの上流工程に携わることがほとんどですが、独立系SIerは、要件定義からシステムの保守運用までの幅広い業務に携わります。システムの開発や保守運用まで行うため客先常駐が多いのです。

「働き方がクライアント企業に左右されてしまう」「客先であることから疎外感を感じやすい」など、クライアント企業の環境に合わせる必要があります。
安定した働き方や同じ環境を好む方は、客先常駐がほとんどない大手独立系SIerやユーザー系、メーカー系SIerをおすすめします。

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独立系SIerランキング

ここでは企業をランキング形式で紹介します。

売上

はじめに、独立系SIer企業の売上ランキングです。

順位企業名売上
1位大塚商会9,773億
2位エクシオグループ6,276億
3位TIS5,084億
4位BIPROGY3,398億
5位富士ソフト2,988億
6位ネットワンシステムズ2,096億
7位ユニアデックス1,383億
8位DTS1,061億
9位日本ビジネスシステムズ1,017億
10位オービック1,001億

1位は大塚商会で9,773億円でした。
2位、3位は5,000億円以上、また、ランクインしている企業は全て1,000億円以上の売上があるという結果でした。

平均年収

次に平均年収を見てみましょう。

順位企業名年収
1位ネットワンシステムズビジネスエンジニアリング708万
2位ネットワンシステムズ705万
3位オービック700万
4位BIPROGYサイバネットシステムズ667万
5位BIPROGY666万
6位大塚商会656万
7位SRAホールディングス650万
8位テクマトリックス635万
9位TKC618万
10位ユニアデックス598万
参照:OpenWork(2025/7参照)

日本の平均年収は458万円です。
また、SIerの平均年収は550万円といわれています。
SIer自体の平均年収も高めですが、ランクインしている企業は更に高い結果になっています。

順位企業名評価(5点満点)
1位アイル4.05
2位オービック3.75
2位TIS3.75
4位ビジネスエンジニアリング3.72
5位BIPROGY3.65
6位ネットワンシステムズ3.58
6位クレスコ3.53
8位日本ビジネスシステムズ3.51
9位大塚商会3.48
10位ユニアデックス3.34
10位TKC3.28
参照:OpenWork(2025/7参照)

評判

最後に、評判ランキングです。
有給取得や残業時間、働きやすさなどの総合的な評価ランキングです。

Open Workの「社員口コミ白書」によると、20代の成長環境はインターネット業界が過去5年と比べ最も上昇しており、やりがいを感じやすい業界であるといえます。
独立系SIerは他のSIerに比べ上昇志向の人が多いことから成長を求める人には最適な環境です。

※参考:OpenWork 日本の働き方10年での変化「社員口コミ白書」

優良SIer企業4選

今回は先ほど紹介したランキングの全ての項目でランクインしていた、以下の4社について詳しく紹介します。

優良SIer企業4選

  • オービック
  • 大塚商会
  • BIPROGY
  • ネットワンシステムズ

オービック

企業情報を見る

企業名株式会社オービック
本部所在地東京都御中央区
社員数2,082人
売上1,001億円
平均年収700万円

オービックはコンサルティングからシステム企画・設計、開発、稼働、導入後のサポート&サービスまでを自社一貫提供する独立系SIer企業です。

独立系SIerは経営が安定しないことが特徴ですが、オービックは外注を行わず自社で全ての業務を行っているため高い利益率で財務状態も安定しています。

オービックの強みは営業力の高さで、案件が生まれていない段階からコミュニケーションをとることで他者との差別化を行っています。

オービックは、OBIC7という企業の会計や予算、顧客、営業管理に至るまで、経営に必要な情報を一元管理する総合基幹業務システムに強みを持ち、16年間で累計14,000社を超える企業に導入され、ERP累計導入社数シェア12年連続No.1にも輝いています。

大塚商会

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企業名株式会社大塚商会
本部所在地東京都千代田区
社員数9,421人
売上9,773億円
平均年収656万円

大塚商会は1961年に設立された独立系SIer企業です。

システム販売だけでなく設置・設定、運用支援、アフターサポートに至るまでワンストップで行っており「人のサポート」が強みです。

日経コンピュータが行った顧客満足度調査では、システム運用サービス部門で1位を獲得している点や長い歴史を持つ点からも顧客との信頼関係は強固であると考えられます。

これまで130万社以上と取引を行い培った、あらゆる業界の課題解決に役立つノウハウや経験から幅広い業界にサービスを提供しています。

参照:日経コンピュータ 顧客満足度調査2023-2024

BIPROGY

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企業名BIPROGY株式会社
本部所在地東京都江東区
社員数4,442人
売上3,398億円
平均年収666万円

BIPROGYは国内だけでなく海外8カ国に拠点を持つ独立系SIer企業です。

元々は日本ユニシスという企業名でしたが、グローバルへの展開から2022年に商号をBIPROGYに変更しました。

金融分野をはじめとした、製造・流通・官公庁、公共など幅広い分野に顧客基盤を持つのが特徴です。銀行系、航空系システムに強みを持ち、主力事業の顧客からは絶大な信頼を獲得しています。

また。BIPROGYは「やり抜く力」を企業の強みとして掲げており、実際に受託した業務は赤字でもやり通すといわれています。

ネットワンシステムズ

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企業名ネットワンシステムズ株式会社
本部所在地東京都千代田区
社員数2,261人
売上2,096億円
平均年収705万円

ネットワンシステムズは「最適・高品質・高付加価値」を強みとする独立系SIer企業です。

製造・通信・自治体など多くの業界に顧客を持ちます。更に、ネットワンシステムズの事業概要によるとどの業界も安定した売上を誇っており、どの業界にも強みを持つ企業です。

ネットワンシステムズでは社員の技術力を高め続けるために社員個々のスキルをデータベース化し可視化する画期的な人材育成を行っています。人の想いを大切にする企業でもあるので、IT業界未経験者や他業界からの転職も可能です。

参照:ネットワンシステムズ事業概要

独立系SIer企業に転職する際のポイント

独立系SIerに転職する際のポイントは以下の通りです。

転職する際のポイント

  • 企業の強みを知る
  • 企業の規模をリサーチする
  • 転職エージェントを利用する

企業の強みを知る

独立系SIerは企業により関わる業界や強みを持つ業界が異なります。

例えば、BIPROGYは金融・航空業界に強みを持ち、オービックはOBIC7という会計システムに強みを持ちます。まずは、自分が何をしたいのか明確にし、企業研究を行ってみましょう。

やりたいことが分からないという方は、大塚商会やネットワンシステムズなどのあらゆる業界と関わることのできる企業に入り自分の得意分野を探すのも良いでしょう。

企業の強みを知ることで、入社後のミスマッチを防ぐことができます。

企業の規模をリサーチする

独立系SIerに転職する上で企業の規模はかなり重要です。

先述した通り、独立系SIerは経営の安定性に欠け、客先常駐が多いとされています。

ですが、企業によっては客先常駐がない場合もあります。また、独立系SIerは営業から運用まで一貫して行うことが特徴ですが、大企業であればSEと営業で担当が分かれていることもあります。

更に、高い営業力と実績がある企業であれば、案件に困ることや安定しない経営状況に頭を悩ませることもありません。

転職エージェントを利用する

独立系SIerに転職する上で企業の情報が重要ですが、企業の詳細を知るのは限界があります。そんなときこそ、転職エージェントの利用がお勧めです。
実際にエージェントに相談することで、知らなかった企業と出会えたり、企業の詳細な情報を知ることができます。また、エージェントに相談することで自分の強みや希望の条件に合う企業を紹介してくれます。
また、書類添削や面接の日程調整、条件交渉などあなたの転職活動を徹底的にサポートするので、在職中でも安心です。

ほとんどの転職エージェントは無料で利用することができるので、一度利用してみることをお勧めします。

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独立系SIerの企業選びで失敗しないためには

今回は独立系SIer企業のランキングから優良企業、転職のポイントを紹介しました。
独立系SIerは他のSIerと比べて幅広い業務に携わることができます。SIerの上流から下流までの全ての工程に携わりたい方や、開発スキルを磨きたい方は独立系SIerがおすすめです。

客先常駐や営業活動に不安がある方も大丈夫です。
全ての独立系SIer企業が客先常駐や営業を行うわけではありません。
また、大企業であれば経営が案件に左右される事や案件に困る可能性も低く、責任感という部分に不安がある方でも働きやすい環境になっています。

独立系SIerへの転職では企業選びが重要です。
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