【訪問看護の転職】失敗しない訪問看護ステーションの選び方チェックポイント!希望条件別に解説
訪問看護への転職を考えているけど…
「訪問看護ステーション選びに失敗したくない」
「なかなか良い訪問看護ステーションに出会えない」
「どうやって訪問看護ステーションを選べばいいの?」
こう考えている看護師の方は多いのではないでしょうか。
訪問看護ステーションは年々増加しており、ますます転職先の選び方に困っていくことになるかもしれません。
そこでこの記事では、訪問看護ステーションの選び方のチェックポイントについて解説していきます。
また、一人で選ぶことが不安な方は無料でプロの力を借りられる転職エージェントを利用することがおすすめです。
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目次
まず大前提:希望条件に優先順位をつけることが大切
転職を考えるにあたって、まずは自分の中で希望条件に優先順位をつけておくことが大切です。
転職を考える際には、
- 収入
- ワークライフバランス
- 職場の人間関係
これらのような条件についてこだわりを持つ人が多いと思います。
しかし、家探しと一緒で、こだわりすぎてしまうとなかなか職場が見つからず、自分に合う転職先に出会うことができません。
そのため、「この条件は譲れない」「この条件はできれば欲しい」などと、迷わないで済むように希望条件に優先順位をつけておきましょう。
訪問看護の転職先を選ぶときには、優先したい条件に応じて選び方のチェックポイントがあります。
【①収入】チェックポイント
【収入】チェックポイント
- インセンティブ:訪問件数が何件以上から発生するか
- 昇給・賞与の有無:定期昇給・賞与の実績があるか
- 退職金:退職金制度があるか
- 支給額の内訳:基本給と手当の割合はどのくらいか
インセンティブ:訪問件数が何件以上から発生するか
訪問看護での収入は、基本的に「訪問件数」に比例します。効率良くまわれると、その分時間に対する利益率が高まり、施設側が給与を上げやすくなります。
また、一定件数以上の訪問でインセンティブを支給したり、夜間のオンコール待機の手当を出したりするステーションも多くあります。これらの条件は施設によって異なるため、確認しておくと良いでしょう。
支給の条件は施設によって異なります。インセンティブは何件以上の訪問で発生するのか、オンコールは月に何回入るのかなどを確認しておきましょう。
昇給・賞与:定期昇給・賞与の実績があるか
求人情報を見る際に、定期昇給や賞与の実績にも注目してみましょう。
病院だと定期昇給は当たり前にありますが、訪問看護ステーションでは定期昇給を行っていない施設も多くあります。
「年2回見直し」などと記載しているところでも、実際は業績に応じて判断する場合があるため、注意が必要です。
求人情報を確認するほか、面接の際に聞いてみたり、転職エージェントから情報を得たりすると良いでしょう。
退職金:退職金制度があるか
長く働くことを考えるのであれば、退職金の有無についても確認しておくべきでしょう。
退職金についても、定期昇給と同じく制度を設けていない施設も多くあります。
また、退職金制度は施設の業績がある程度安定していないと設けられないため、退職金制度の有無は施設の経営状態を判断する1つの指標にもなるかもしれません。
支給額の内訳:基本給と手当の割合はどのくらいか
支給額における基本給と手当の割合も確認しておくと良いでしょう。
実際の支給額を重視して基本給をあまり気にしない人もいるかと思いますが、昇給や賞与・退職金の額は基本給に基づいて決定されます。
また、インセンティブなどの手当は残業手当とは違い施設が任意で支給するものであるため、見直し・廃止の可能性があるかもしれません。
額面上の金額が高くても基本給が少なくて手当の割合が高いと、「思ったよりも年収が低い」ということになりかねないので、注意が必要でしょう。
収入面を大事にしたい方は、基本の給与形態やオンコールの手当・インセンティブに注目してみましょう。
【②ワークライフバランス】チェックポイント
【ワークライフバランス】チェックポイント
- オンコール体制:月何回程度か
- 年間休日数:年間休日がどのくらいあるか
- 有給消化率:有給は取りにくくないか
オンコール体制:月何回程度か
訪問看護で働く際には、オンコール体制は必ず確認すべきチェックポイントです。
なかにはオンコールがない施設もあるようですが、基本的にオンコールはあると考えて良いでしょう。
そのうえで、
- 月に何回程度担当するのか
- オンコールの電話はどのくらいの頻度でかかってくるのか
- 月の対応件数はどれくらいか
を確認しておきましょう。訪問看護の場合は移動があるため、移動時間や移動距離も含めて1日のスケジュールがどんなものなのか見ておくことも大切です。
また、常勤スタッフが少ない施設だと必然的に担当回数は増えやすいため、常勤スタッフ数も確認しておくと良いでしょう。
年間休日数:年間休日がどのくらいあるか
ワークライフバランスを重視する場合は、年間休日数も確認しておきましょう。
土日祝日を完全に休みとする「カレンダー通り」の場合、年間休日数は120日ほどになります。
しかし、訪問看護ステーションだと年間休日数が110日未満の施設も少なくありません。家庭や育児との両立を考えて、年間休日がどのくらいか・固定勤務制orシフト制などの条件を確認しておきましょう。
また、子供の体調不良などで急な休みが必要になる可能性のある方は、それも事前に確認しておくのが良いでしょう。
有給消化率:有給は取りにくくないか
年間休日数に加え、有給消化率も確認しておくと良いでしょう。
常勤スタッフが少ないために、必然的に有休を取りたくても取れないという施設も多くあります。
「有給消化率は何%か」「有給は何日程度使えるか」などを面接時などに聞いてみると良いでしょう。
また、常勤スタッフ数を確認することで、有給の取りやすさをイメージしやすいかもしれません。
【③職場の人間関係】チェックポイント
【職場の人間関係】チェックポイント
- スタッフ
- 管理者
- プロの転職エージェントに聞いてみる
スタッフ
訪問看護の場合、訪問に出ている間は職場のスタッフと関わる機会が少なく、スタッフとの相性はそこまで問題ではないといえるかもしれません。
しかし、普段1人でまわることが多い分、悩みや不安を相談しやすい人がいるかどうかは働きやすさに大きく関わってきます。
特に小さな規模の施設の場合は、職場に信頼できるスタッフがいるかどうかは重要なチェックポイントとなるでしょう。
管理者
管理者は、訪問看護ステーションのリーダー的な存在です。
管理者とスタッフの関係性が良くないと、職場全体の心理的安全が崩れてしまい、働きにくい職場になってしまいます。
繰り返しになりますが、訪問看護では悩みや不安をチーム全体で共有・解消することが大切になります。そのうえで、リーダーである管理者との相性は大事だといえます。
面接などの機会で、管理者の方との相性も確認してみましょう。
職場見学や転職エージェントに聞くことでイメージしやすい!
人間関係や職場の雰囲気といった要素は、求人情報を見てもなかなか分かりません。
自分が働きやすいかどうか判断するためには、面接の際に聞いてみる・職場見学をするなど、実際に見聞きするのが一番でしょう。
しかし、現職が忙しいなかで1人で何件も面接や見学をこなすのは、とても非効率です。
そこでおすすめなのが、転職エージェントを活用することです。
転職エージェントは実際に施設を訪問して情報を集めているため、職場の雰囲気について客観的な視点から教えてくれます。1件1件自分で確認しなくても済むため、転職活動を効率的に進められるでしょう。
また、ほとんどの転職エージェントは無料で利用でき簡単に登録できるため、転職を考えている方はとりあえず登録することをお勧めします!
以下の記事でおすすめの転職エージェントをご紹介しているので、気になる方はぜひ読んでみてください!
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【その他】訪問看護ならではのチェックポイント
【訪問看護ならでは】チェックポイント
- 運営母体:医療法人か営利法人か
- ステーションの規模:常勤スタッフ数が何人か
- 利用者の特徴
運営母体:医療法人か民間企業か
訪問看護ステーションの主な運営母体として、
- 医療法人
- 営利法人(民間企業など)
が挙げられます。運営母体の違いによって施設の特徴も異なってきます。
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医療法人 | 営利法人 | |
---|---|---|
経営 | 訪問看護以外にも利益元があり安定 | 訪問看護事業の利益がすべて |
給与 | 一定 | 訪問件数などの実績が昇給・賞与に反映されやすい |
メリット | 安定した環境 | 経営視点が育てられる |
医療法人と民間企業での訪問看護ステーションの違いをまとめると、上記のようになります。
運営母体が医療法人だと、訪問看護以外でも利益が上がるので、経営状況や給与が安定しているといえます。
一方で運営母体が営利法人の場合、訪問看護での利益が会社の利益そのものなので、看護師自身も経営者目線で考えることが多く、経営視点が育てられるでしょう。
自身のキャリアプランや希望条件に合わせて、運営母体に注目してみると良いでしょう。
ステーションの規模:常勤スタッフ数が何人か
施設の規模によっても、異なる特徴があるといえます。
一概にはいえませんが、看護師が10名前後いる施設は規模が大きい方だと考えられます。
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大規模 | 小規模 | |
---|---|---|
経営 | 比較的安定 | 軌道に乗るまでは不安定 |
教育・研修体制 | 充実している | 最低限なことが多い |
休みの取りやすさ | 比較的取りやすい | 比較的取りにくい |
職場の雰囲気 | 人数がいる分合わない人もいる可能性あり | コミュニケーションが取りやすくアットホーム |
規模の違いによる特徴をまとめると、上記の通りです。
大規模な施設の場合、福利厚生や教育・研修体制が充実していることが多いといえます。初めて訪問看護師として働く方は、規模の大きな施設の方が安心かもしれません。
一方で、小規模の施設はやや経営が不安定で休みなども取りにくいかもしれませんが、アットホームな職場で利用者1人1人とゆったり関わりやすいでしょう。
このような傾向がみられるので、選び方の参考にしてみてください。
ですが結局は施設によって特徴は様々なので、気になる施設について直接確認したり転職エージェントに聞いてみたりするのが一番です。
利用者の特徴
どのような利用者が多いかも、施設によって異なります。
- がん終末期
- 小児
- ALSやSCDなどの難病
- 精神疾患
など利用者の特徴は様々で、それに応じて実施する看護ケアも変わってきます。
「在宅で看取りに携わりたい」「病院での経験を活かしたい」などの希望がある場合は、面接などで利用者の特徴を確認してみると良いでしょう。
情報はどうやって集めればいい?情報収集のコツ
給与・休日などの条件は求人情報で確認
給与形態・休日・手当などの条件詳細については、求人情報を見て確認することができます。
面接時には給与条件について質問しづらい上に、条件面の質問が多くなると悪い印象を与えてしまうこともあります。
あらかじめ求人情報を見て確認しておき、分からない部分を面接時に聞く、というようにしましょう。
職場見学で職場環境のイメージを深める
スタッフや管理者の人柄・職場の雰囲気といった職場環境のことは、求人情報を見たり面接で聞いたりするだけではイメージするのが難しいです。
そのため、事前に職場見学を受け付けている施設では一度足を運んでみることをおすすめします。
職場見学を通して実際にスタッフと話してみたり働く様子を直接見たりすることで、職場の雰囲気や実際に自分が働くイメージを掴むことができるでしょう。
転職エージェントを利用するとリアルな情報が得られる!
訪問看護の転職では、転職エージェントを利用するのがおすすめです。
転職エージェントは、実際に施設を訪問して情報を集めています。そのため、職場の雰囲気など求人情報だけでは分からないことも聞くことができます。
また、ほとんどのエージェントが無料で第3者目線から客観的な情報を提供してくれることも特徴です。
こういった情報を全部1人で集めようとするととても時間がかかりますが、エージェントに聞けばその手間が省けてかなり効率的に情報を入手することができるでしょう。
訪問看護の転職先を選ぶうえで情報収集はとても大事なプロセスです。そのプロセスを効率的に進めたいなら、転職エージェントの利用をおすすめします。
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まとめ
この記事では、訪問看護の転職先を考える時の選び方のチェックポイントについて解説してきました。
大前提として、転職先を選ぶためには自分の中で希望条件に優先順位をつけておくことが大切です。
そのうえで、それぞれの条件についてこの記事で紹介したチェックポイントを確認し、自分にピッタリの転職先を見つけてみてください。
情報収集を効率的に進めたいなら、転職エージェントを利用するのがおすすめです。
この記事を読んだあなたが、理想の転職先に出会えることを願っています!
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