文系からでもSEになれる!?おすすめ企業とその特徴を紹介!
「文系からSEは難しそう」
「SEは理系のイメージがある」
と思っている方はいませんか?
SEと聞くと専門的な知識やプログラミングスキルが求められるイメージがあり、文系から目指すのは難しいと言われることがあります。
結論から言うと、文系でもIT業界で活躍することは可能です。
本記事では、文系におすすめのIT企業の特徴、職種や転職の際のポイントなどを紹介します。
この記事はPRを含みます
目次
文系でもSEとして活躍できるのか?
理系のイメージのあるSEですが、文系・理系関係なく活躍することができます。
近年の労働人口減少により、企業ではITの活用やDXが必要不可欠となっています。
IT人材の需要が急速に高まっており、IT業界は人材不足が続いている現状です。
そのため、コロナ禍以降文系・未経験者の採用枠を増加している企業も多く、転職をするにはおすすめの業界と言えます。
実際、「IT人材白書2020」によるとITに携わる人材の中で、文系出身者の割合は30.2%で、IT・情報系の学部出身者は36.0%と大きな差はありません。
また、SEの業務内容にはコードを書くことだけではなくクライアントへのヒアリングや課題特定も含まれます。
これらの点から文系でもSEとして十分に活躍することが可能です。
ただし、IT業界で活躍するためには常に学習する姿勢が求められます。
IT業界は他の業界と比べ変化が激しく、常に新しい技術が誕生しています。
そのため、数年前の技術が機能しなくなることも多々あるのです。
IT業界で働く方の約5割は業務外でも勉強をしているというデータもあります。
このように、SEは常に学習する姿勢があれば文系・理系関係なく活躍することが可能です。
SIer未経験からの転職おすすめのエージェント
文系におすすめな企業の特徴
文系でもSEとして活躍できますが、経験値や知識量の差はあります。
企業選びを行う際に、以下のポイントを抑えておくと転職後に苦戦することも少なくなるでしょう。
文系におすすめな企業の特徴
- 研修制度がしっかりしている企業
- 文系理系の比率に差があまりない企業
- 上流工程を担当する企業
研修制度がしっかりしている企業
文系の方がSEを目指す上で一番不安を抱えている部分として、プログラミング言語などのIT知識に関する部分だと思います。
研修制度がしっかりしている企業であればIT知識の基礎的な部分から研修を行ってくれるので安心です。
実際にレベル分けテストを事前に受け、レベル別にクラスを設置し研修内容を変更している企業もあります。
レベル別で分かれていることで理解スピードの違いから研修についていけなくなるという可能性も低く、少人数のクラスで分からない箇所もすぐに解決できます。
IT知識に不安のある方は3ヶ月ほどの研修期間があると安心でしょう。
転職・就職前に多少のIT知識を身につけておいた方が良いですが、研修制度がしっかりしている企業に転職・就職することで不安なく業務を始めることができます。
文系理系の比率に差があまりない企業
先ほど研修制度の重要性を解説しましたが、研修制度と同じくらい文系理系の比率も重要です。
SEの業務は文系でも十分に活躍できますが、慣れるまでに時間がかかることがあります。
特に、最初は知識量のある理系の方と理解スピードに差が生まれやすく、実際に「業務についていけずモチベーションが下がってしまった」という方もいます。
また、上司も理系の方が多いと業務内容に関する相談をしても理解されにくいため、企業の全体で文系理系の比率に差のない企業がおすすめです。
上流工程を担当する企業
SEの業務は以下の図のような多重下請け構造になっています。
上流工程と下流工程では求められるスキルが異なります。
上流工程では、クライアントの課題を聞き出し、特定するためのコミュニケーション能力やヒアリング力が重要です。
一方で、下流工程では実際にコードを書くことになるのでプログラミング能力の高さや知識量が求められます。
そのため、周りとの知識量やスキルの差に苦戦・挫折してしまう可能性があります。
文系でSEを目指す場合はまず上流工程を担当する企業で働くことをおすすめします。
上流工程でもコードを全く扱わないわけではないのでプログラミングスキルを習得することは可能です。
「とにかく早くプログラミングスキルを習得したい」という方は下流工程を担当する企業で実務経験を積むというのも良いかもしれません。
文系がSEで活かせるスキル
SEは理系のイメージがあり文系では活躍が難しいのではないかと考える方も多いでしょう。
ですが、文系のスキルがSEとして活かせる場合も多いです。
以下はSEとして活かせる文系スキルです。
文系SEが活かせるスキル
- コミュニケーション能力
- プレゼンテーション能力
- 企画力、発想力
コミュニケーション能力
SEの業務ではコミュニケーション能力が最も重要であると言われています。
SEと聞くとコードを書くイメージを持つ方が多いですが、SEの業務はコードを書くことだけではありません。
こちらはSEの業務内容です。
この図からも分かるようにSEの業務は、企画の立案からシステム運用後の監視まで多岐に渡ります。
そしてこの業務の全てでコミュニケーションが必要です。
企画立案ではクライアントの方に直接ヒアリングを行い課題を特定します。
その後もシステムの導入後まで何度もクライアントとコミュニケーションを取る必要があります。
また、業務を進める上でクライアントだけではなくチームのメンバーとのコミュニケーションも必須です。
企業によっては案件が大規模になることが多いので要員も多くなります。
システムの仕様を決めたり、開発を行う際にはチーム内で話し合いながら進めるためSEの業務の全てでコミュニケーションは重要です。
前職で営業の経験がある方は、顧客折衝力や傾聴力に長けているためSEに転職後もそのスキルを十分に活かすことができるでしょう。
プレゼンテーション能力
SEの業務ではプレゼンテーション能力も重要です。
クライアントの方にシステムの内容を説明する際などにプレゼンテーション能力が求められます。
クライアントの中にはIT知識がない方もいるでしょう。
専門用語を多用し説明することは効率的ですが、IT知識のない相手には何も伝わりません。
IT知識がない方にも分かるように説明し、理解してもらうことが重要です。
IT業界はコンペも多いのでクライアントに分かりやすく説明することが案件獲得のカギになります。
文章力や読解力をベースに、SEはプレゼンテーションを行う機会があるので文系の活躍が期待できます。
企画力・発想力
クライアントの課題を特定しシステムの仕様を決める際に、既存のシステムを組み合わせる場合と新たなシステムを開発する場合があります。
また、システム開発後もクライアントやユーザーの要望に合わせて変更を加えることもあります。
その際に企画力や発想力が必要です。
企画力や発想力は、柔軟な視点で物事を考え、自由な発想で新たなアイデアを生み出すスキルを指します。
IT業界は変化の激しい業界なので新しいアイデアが常に求められます。
前職がマーケティング職であれば、既存の枠にとらわれずに戦略を考えるスキルが身についているため、その経験を活かして活躍できるでしょう。
文系におすすめの企業5選
前のセクションでは、文系におすすめな企業の特徴を紹介しました。
ここでは実際にその特徴を踏まえた上でおすすめの企業を5社紹介します。
NTTデータ
企業情報はこちらをクリック
企業名 | 株式会社NTTデータ |
本社所在地 | 東京都江東区 |
社員数(文系出身者) | 12,351人(約4割が文系) |
売上 | 3兆4,901億 |
平均年収 | 867万 |
NTTデータは情報サービス事業では業界最大手に属する企業であり、あらゆるビジネスの根幹に関わっています。
金融、官公庁、医療などさまざまな領域に強みを持ち、33年連続で増収を続けている点も特徴です。
また、近年では国内だけでなくグローバル事業にも積極的に取り組んでおり、すでに世界で50ヶ国以上、200を超える都市でサービスを展開しています。
NTTデータの研修では約2ヶ月間の集中プログラムでデジタルスキルの習得を目指します。
また、能力別にクラス分けもされているため自分のスキルに合う研修を受けることが可能です。
伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)
企業情報はこちらをクリック
企業名 | 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社 |
本社所在地 | 東京都港区 |
社員数(文系出身者) | 4,718人(記載なし) |
売上 | 5,709億 |
平均年収 | 1,029万 |
伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は、伊藤忠商事を親会社に持つ企業です。
情報通信業意外にも、金融業や運輸業、製造業など事業の幅も広く、グローバル事業にも力を入れており今後の成長が見込まれます。
CTCは研修制度がしっかりしているため未経験でもスキルを身につける事ができます。
また、社内でも定期的に勉強会を行なっており学習する環境が整っています。
その他にも、業務に関する資格であれば補助が出るなどサポートが充実しています。
大塚商会
企業情報はこちらをクリック
企業名 | 株式会社大塚商会 |
本社所在地 | 東京都千代田区 |
社員数(文系出身者) | 9,421人(約6割が文系) |
売上 | 9,773億 |
年収 | 654万 |
大塚商会は、システム販売だけでなく設置・設定、運用支援、アフターサポートに至るまでワンストップで行っており「人のサポート」が強みです。
これまで130万社以上と取引を行い培った、あらゆる業界の課題解決に役立つノウハウや経験から幅広い業界にサービスを提供しています。
大塚商会では、社内研修だけではなく入社1年後などの節目に自身のスキルやキャリアに応じた研修制度を設けています。
その人の苦手に応じた幅広い研修があり、文系の方でも安心です。
また、資格取得を推奨しており受験費用の負担や取得時の奨励金の支給を行なっています。
日立システムズ
企業情報はこちらをクリック
企業名 | 株式会社日立システムズ |
本社所在地 | 東京都品川区 |
社員数(文系出身者) | 9,998人(約4割が文系) |
売上 | 5,062億 |
年収 | 816万 |
日立システムズはシステムの運用や監視、保守に強みを持つ企業です。
システムを24時間監視する運用・監視センターや機器や設備のヘルプデスク、また直接対応して欲しい場合は全国に300拠点からエンジニアがお客様の元へ駆けつけるなど監視や保守に力を入れている企業です。
日立システムは文系の採用にも積極的で約4割が文系出身者です。
研修期間は最大約12ヶ月と、実際の業務に携わる前に十分なスキルを身につける事が期待できます。
他社と比較しても手厚いサポートと言えます。
NECネッツエスアイ
企業情報はこちらをクリック
企業名 | NECネッツエスアイ株式会社 |
本社所在地 | 東京都港区 |
社員数(文系出身者) | 7,825人 |
売上 | 3,208億 |
年収 | 805万 |
NECネッツエスアイは「施工力」と「SI力」の両立が強みです。
ネットワークシステムの構築はもちろん、通信インフラの工事・設営・サポートをワンストップで実現する、業界内唯一のポジションを築いています。
官庁や自治体、鉄道事業者など幅広い顧客を持つことも特徴です。
テレワークを2007年から導入するなど働き方も柔軟です。
社員の文理割合は記載されていませんが、企業公式HPには文系でも十分に活躍できることが記載されています。
人材育成も充実しており、入社3年後まで研修を行っています。
技術面の研修だけでなくグローバル研修も行なっているため、グローバルでの働き方に興味のある方は必見です。
文系から転職する際のポイント
文系からIT企業に転職する際にはいくつかポイントがあります。
このポイントを押さえておくことで、転職後のミスマッチや経験不足からの不安感を減らすことが可能です。
文系からSEに転職する際のポイント
- 基礎的な知識やスキルを身につけておく
- 自分のキャリアプランを明確にする
- 企業の規模を知る
- 転職エージェントを利用する
基礎的な知識やスキルを身につけておく
研修制度がある企業が増えており、文系でも十分な活躍が見込めるSEですが、転職前に基本的なスキルを身に着けておくことで面接時のアピールポイントや入社後のキャリアにも繋がります。
中でも、資格の取得は自身のスキルを証明することができ、転職活動をより有利に進めることができるでしょう。
SEになるために必要な資格はありませんが、入社後のキャリアアップが有利になったり企業によっては資格手当がもらえたりと入社後も役に立ちます。
未経験の場合、基本的なITスキルを証明するITパスポートや基本情報技術者試験の取得がおすすめです。
ITパスポートはITや経営に関する基礎知識を証明する資格で、IT業界のみならず社会人になる全ての人に取得が勧められています。
基本情報技術者試験は、情報処理術に関する基礎的な知識・技能を証明する資格です。
内定者に取得を義務付けるIT企業も多く、面接時に取得していたら強いアピールポイントにもなります。
資格名 | 勉強時間 (未経験者) | 合格率 |
---|---|---|
ITパスポート試験 | 100~150時間 | 50% |
基本情報技術者試験 | 200時間 | 43% |
自分のキャリアプランを明確にする
IT企業は企業ごとに強みの業界が異なります。
特定の業界に強みを持つ企業もあれば、あらゆる業界と繋がりを持つ企業もあります。
「SEになった先のキャリアプラン」も重要ですが、「自分がSEとして何をしたいのか」をまずは明確にしてみましょう。
例えば、会計システムに興味がある場合は金融業界に強みや繋がりのあるIT企業を選ぶことで自分のキャリアに沿った業務を行うことができます。
その他にも医療や教育、公共など興味のある分野で企業を選ぶと転職後にやりがいを感じやすいです。
現在SEとして何がしたいのか明確ではない方は、あらゆる業界に強みを持つ企業を選ぶことをおすすめします。転職後、業務に携わりながら何をしたいのかを見つけるのも良いでしょう。
さらに、グローバルに力を入れている企業であれば語学力を活かしたグローバルな活躍ができる可能性も高いです。
SEとして何をしたいのかが明確になることで転職後のミスマッチも起きにくく、業務にやりがいも感じやすいです。
企業情報のリサーチ
SE業務は多重下請け構造になっているため、企業の規模によって業務内容も異なるので企業情報をリサーチすることは重要です。
例えば、下請け企業になればなるほど納期が短く残業時間も多くなる傾向があります。
一方で、上流工程を担当する企業は企画や要件定義を主な業務とするのでプログラミングスキルが身に付きにくいです。
また、自社で働くのか、客先常駐なのかなど働き方も企業によって異なります。
客先常駐の場合、働き方がクライアント企業に左右されてしまったり、クライアント企業になじめず疎外感を感じてしまう方も多いです。
しかし、その一方でクライアントとの距離が近いことから、自社で働くよりも信頼を獲得しやすく継続して案件を獲得できる可能性が高かったりと活躍の幅が広がる場合もあります。
このように企業情報をリサーチすることで自分の理想に近い働き方の企業を見つけることができます。
企業情報のリサーチを怠ってしまうと転職後のミスマッチに繋がるのでしっかり行いましょう。
転職エージェントを利用する
SEに転職する上で自分のキャリアを明確にすることや企業情報のリサーチは重要ですが、自力で全て行うには限界があります。
そんなときこそ転職エージェントの利用がおすすめです。
エージェントに相談することで知らなかった企業に出会うことができたり、企業の詳細な情報を知ることができます。
また、エージェントに自分の希望や条件を伝えるとその条件に合う企業を紹介してくれます。
さらに書類添削や面接の日程調整、条件交渉などあなたの転職活動を徹底的にサポートするので、在職中でも安心です。
ほとんどの転職エージェントは無料で利用することができるので、少しでも興味のある方はエージェントに登録してみることをおすすめします。
SIer未経験からの転職おすすめのエージェント
文系からSEを目指してみよう
今回は文系からSEを目指すことはできるのかについて解説しました。
文系でもSEとして活躍することは可能ですが、今回紹介した企業の特徴や転職のポイントを押さえておくことで転職後のギャップや不安感が少なくなるでしょう。
転職活動をする際には自己分析や企業情報のリサーチが重要です。
しかし、情報収集や自己分析、企業への応募など自分の力で全て行うには限度があります。
転職活動を行う際は、豊富なサポートを受けることができる転職エージェントの利用がおすすめです。
ほとんどの転職エージェントは無料で利用することができるので、転職を始める際にはまず転職エージェントに登録してみましょう。