
SIerからのキャリアパスとは?仕事内容や身につくスキルをもとに徹底解説!
「このままSIerで働いていて大丈夫だろうか…」
「SIerへの転職を目指す前に、キャリアの可能性を知りたい!」
そんな想いを抱えている方もいると思います。
そこで本記事では、SIerで働き続けた場合と、SIerから転職した場合の2つのキャリアパスを取り上げ、それぞれにどのような可能性があるのかを解説していきます。
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目次
SIerの仕事内容
SIerの業務内容は幅広く、関わるフェーズや担当する業務によって求められる役割も異なります。
ここでは、SIerがどのような工程を担い、どのような役割を果たしているのかを、簡単に整理していきます。
以下がSIerの業務内容の概要です。

SIerについて、さらに詳しい情報が知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
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SIerで身につくスキル
上記のようにSIerの業務内容は多岐にわたるため、さまざまなスキルを身につけていくことができます。
SIerで身につくことが期待されるスキルは以下の通りです。
SIerで身につくスキル
- コミュニケーション能力
- ITに関する知識
- 課題発見・解決力
- ドキュメンテーションスキル
- マネジメントスキル
コミュニケーションスキル
SIerでは、企画立案の段階でクライアントに丁寧なヒアリングを行い、プロジェクト全体もチームで進行します。クライアントの意図を的確に汲み取ることや、チームメンバーと連携することが重要です。
このようなコミュニケーションを取ることが必要な機会が多くあるため、業務を通してコミュニケーションスキルを磨くことができるでしょう。
ITに関する知識
SIerでは、設計・開発においてプログラミングスキルが必要なのはもちろん、クライアントの対応や業務の円滑な進行、システムトラブルの対処などにおいても、ITに関する知識は欠かせません。
このような幅広い業務に携わることで、ITに関する多くの知識を学ぶことができます。
課題発見・解決力
SIerでは、クライアントが抱える課題を的確に特定し、それを解決するにはどうするべきかを考えることが常に必要です。
クライアントによっては、非常に高い要求をされることもあります。そのような依頼を経験することによって、より課題発見力や課題解決力を高めていくことができるでしょう。
ドキュメンテーションスキル
SIerの業務では、要件定義書や設計書、仕様書など、ドキュメントを作成する機会が多くあります。
正確かつわかりやすいドキュメントはプロジェクトの成功にも直結するため、レビューもかなり慎重に行われます。
これらの作業を継続的に経験することで、質の高いドキュメントを作成するスキルが身につくでしょう。
マネジメントスキル
SIerでは、プロジェクトの進行やチームの運営に関わる中で、自然とマネジメントスキルが身につきます。
特にプロジェクトが大きくなるほど、管理すべき項目が多岐にわたるため、実践的なマネジメント経験を積むことができます。
SIerで培われるマネジメントスキルは、他業界や他職種に転職した場合でも応用が利く、汎用性の高い強みとなります。
SIerでのキャリアパス
SIerで働き続けた場合、どのようにキャリアを積み上げていけるのでしょうか。
ここでは、SIerで働き続けた場合の主なキャリアの可能性を4つ紹介します。
SIerでのキャリアパス
- リーダー・マネージャーへの昇進
- スペシャリストとして成長
- 技術職から営業職へ
- 他のSIerへ転職
リーダー・マネージャーへの昇進
SIerでキャリアを積む中で、一定の経験を重ねた先に見えてくるのが、チームリーダーやプロジェクトマネージャーなどのマネジメントポジションです。
システム開発や運用の現場では、技術力だけでなく、スケジュールや進捗の管理、チームの管理、クライアントの対応など、マネジメントスキルが日常的に求められます。
SIerの多種多様な業務を着実にこなし、知識や理解を深めていくことで、プロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーなどにキャリアアップしていくことができるでしょう。
スペシャリストとして成長
設計・開発や運用業務を通じて、特定の技術分野を深く追求していくこともSIerのキャリアの一つです。
業務を通じて得たIT知識や課題解決力をさらに専門化させていくことで、高い専門性を持つスペシャリストとして活躍する道が開かれます。
特定の技術分野での専門知識を活かし、社内での指導的立場や専門家として活躍することも可能です。
技術職から営業職へ
技術職から、営業職へとキャリアチェンジするのも、選択肢の一つです。
システムの開発や運用などを実際に経験し、システムに対して深い理解がある技術職出身の営業職は、説得力のある提案ができる存在として重宝され、クライアントからもより強い信頼を得ることができます。
そのため、技術職から営業職のように業種が大きく変わった場合でも、環境や本人の取り組みによっては高い成果を上げられる可能性があります。
他のSIerへ転職
「SIerで働き続けたいけれど、今勤めている会社の待遇が良くない…」
「SEとして、新たな環境でさらに成長したい!」
このような場合は、他のSIerに転職するというのも一つの手です。
同じSIer業界内でも、企業によって得意領域や業務スタイルは異なるため、今の職場での成長に限界を感じている場合でも、環境を変えることでキャリアの幅が広がるケースは多くあります。
その情報を得る手段の一つとして、転職エージェントの利用があります。ぜひ検討してみてください。
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SIerからのキャリアパス
転職を視野に入れたとき、SIerで得たスキルは他の職種・業界でも活かすことができます。
ここでは主な転職先を5つ紹介します。
SIerからのキャリアパス
- ITコンサルタント
- 社内SE
- 自社開発・事業会社
- SES企業
- フリーランス
ITコンサルタント
SIerでの要件定義や課題整理の経験やITに関する知識は、ITコンサルタントとしても非常に活かしやすい素地です。
ITコンサルタントでは、クライアントからのヒアリングにより課題を特定し、適切な戦略立案やソリューション提案を行います。SIerとITコンサルタントは共通する部分もあり、「コミュニケーションスキル」や「課題発見・解決力」など、SIerで身につけたスキルも大いに役立てることができます。即戦力として活躍することも可能でしょう。
現在SIerで働いていて「もっと上流の工程に携わりたい」という方や、「ITに関する知識や経験を武器に、ビジネスや経営的な視点で価値を提供したい」という方には、転職先として良い選択肢の一つだと言えるでしょう。
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社内SE
社内SEは、企業の情報システム部門で、社内のIT環境を整備・運用したり、業務効率化を支援したりする仕事です。
SIerで培ったITに関する知識はもちろん、「コミュニケーションスキル」と「マネジメントスキル」は、社内外で連携しつつ、プロジェクトの状況を管理・調整し、円滑に業務を進めるうえで、大きな強みとなります。
「客先常駐ではなく自社で働きたい」という方や、「現場に近い距離で、業務改善に直接関わりたい」という方にとって、社内SEは相性の良いキャリアパスです。
自社開発・事業会社
受託開発ではなく、自社のサービスやプロダクトを持つ企業へと転職する選択肢もあります。このような企業では、プロジェクトベースではなく、1つのプロダクトや事業を中長期的に育てる働き方が求められます。
働き方や意思決定のプロセスはSIerとは大きく異なりますが、SIerで培った「コミュニケーションスキル」や「課題発見・解決力」は、社内での部門間の連携や、ユーザーのニーズを汲み取って改善方針を検討・整理する場面などで強みとして発揮できます。
「プロダクトに深く関わりたい」という方や、「自分の仕事がサービスや事業の成長に直結する環境で働きたい」という方にとって、自社開発や事業会社は魅力的な選択肢となるでしょう。
SES企業
SESは、クライアント企業にエンジニアを労働力として提供するようなサービスです。そのため、SIerと近しい業務スタイルを保ちながらも、より幅広い案件や技術領域に挑戦できる選択肢です。
複数の多種多様な現場で実践経験を積みながら、自分に合った働き方や技術分野を見つけることができます。
特に、「技術力を伸ばしたい」という方や、「多様な環境を経験したい」という方にとっては、スキルアップの場として有効です。
フリーランス
ある程度の開発経験やマネジメント経験を積んだ後は、フリーランスとして独立する道もあります。
案件選定の自由度が高く、報酬面でも上昇が見込まれる一方で、「自己管理力」や「営業力」も求められます。SIerでの経験で培った知識やスキルを十分に活かすことが可能でしょう。
ただし、いきなり独立することはリスクも伴うため、まずは副業として始めることや、エージェントに相談してみることをおすすめします。
以上のように、SIerのキャリアパスには豊富な選択肢があります。
スキルを積みながら安定したキャリア形成が可能なSIerは、将来にわたって安心して働ける職種です。
SIerの将来性
「SIerに将来性はない」という声を見かけることもあり、不安な方もいるかと思います。
しかし、そんなことはありません。今後もSIerの需要は高まると予測されます。
厚生労働省の「IT・デジタル人材の労働市場に関する研究調査事業」では、少子高齢化により生産年齢人口が減少していることや、企業におけるDXの推進などを背景に、IT人材の供給が2030年までに最大80万人程度不足すると推計されているそうです。
また、SIerは官公庁や金融機関のような公的機関からも案件を受注することがあります。このような案件は規模が大きく定期的に発注されるため、今後も必要となる業界であることは間違いありません。
IT市場が急成長している現代において、ITの活用やDXは必要不可欠です。そのため、IT人材の需要は非常に高く、SIerも成長し続けることが期待されます。
参考:厚生労働省「IT・デジタル人材の労働市場に関する研究調査事業」
あなたに合ったキャリアパスを見つけるために
本記事では、SIerからのキャリアパスについて、仕事内容や身につくスキルをもとに解説しました。
「自分に合ったキャリアパスは何なのか?」
それを見つけるためには、情報収集が重要です。そのための手段のひとつとして、転職エージェントの活用があります。実際にエージェントに相談することで、今の悩みを整理したり、自分でも気づいていなかった選択肢に出会ったりすることができます。それはより自分に合ったキャリアを選択するきっかけになります。
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