建築士におすすめの転職サイト・転職エージェントおすすめ８選！各エージェントの詳細や転職のコツもご紹介

「転職活動を始めよう」と思ったときに、まず何から始めますか？

今は転職サイトや転職エージェントなど転職をサポートしてくれるサービスがたくさんあります。
これらを活用することで、転職活動を有利に進めることができます。

その中でも特に建築士の方には転職エージェントがおすすめです。
この記事では、建築士の方におすすめの転職エージェントを紹介していきます。

各エージェントの特徴や、エージェントを利用するメリットも解説していくので、サービス選びのヒントにしていただけますと幸いです。

建築士の転職市場

国土交通省によると、建設業全体の就業者は1997年の685万人から2022年では483万人まで減少しています。2040年にはさらに74万人減少し、必要となる建設業の就業者数に対して109万人不足すると考えられています。(データ引用：国土交通省「2024年4月建設業レポート」）

また、厚生労働省において令和４年の建築・土木技術者等の有効求人倍率は5.23で、他の専門的・技術的な職種と比較しても圧倒的に高い数値となっています。このことからも建築士の転職は売り手市場といえるでしょう。

	有効求人倍率
建築・土木技術者等	5.23
開発技術者	2.50
製造技術者	0.97
その他の技術者	2.29
医師・薬剤師等	3.31
医療技術技術者	2.68
その他の保健医療	2.21

このように一級建築士や二級建築士はほかの職種と比べて、多くの選択肢から転職先を選べる状態になりやすいです。選択肢が多い分、自分のキャリアや理想の働き方を考えるなど、自己分析を深めることで、より納得のいく転職活動ができます。

建築士におすすめの転職エージェント８選

転職エージェントには「特化型転職エージェント」と「総合型転職エージェント」があります。
両者の違いについては後半で解説をしています。（解説を見る）

今回は「特化型エージェント」を中心に紹介をしていきますが、最後に「総合型エージェント」も紹介しています。

両者を並行して利用することで、それぞれの良さを活かしながら、効率的に転職活動を続けることができます。
（注意：特化型は建設・建築の特化型エージェントで紹介）

それでは各エージェントについての特徴を紹介していきます。

RSG建設転職

RSG建設転職は建設業界特化型のエージェントです。キャリアコンサルタントが建設・人材業界出身であり、建設業界に精通したプロによる転職のサポートが受けられます。
最新の企業動向や求人情報をもっているため、精度の高いマッチングが可能です。

職務経歴書・履歴書の添削、面接対策、独自に分析した業界・企業の情報の提供も受けられます。特にRSGオリジナル面接対策は、利用者からの評価が高くおすすめのサービスであり、面接が苦手な方にも安心です。

ビルドジョブ

ビルドジョブは建設業界の転職に特化したエージェントです。

日本全国の建設企業とつながりがあり、その中には公開されていない特別な求人（非公開求人）もあります。このような豊富なデータベースが、希望勤務地・働き方・給与形態・仕事内容といった希望に合う、理想の求人とのマッチングを可能にしています。

また、ビルドジョブは運営元のMyVisonがハイクラスやコンサル向けの求人を多く取り扱っていることから、建設業界のハイクラス転職にも強い傾向があります。

建設・設備求人データベース

建設・設備求人データベースは建設、設備、プラント業界に特化した求人・転職サイトです。

最大の特徴として、応募前に企業や雇用条件をしっかり確認することができます。待遇・福利厚生の詳細、業界内での立ち位置や強み・弱み、経営状況や社風、配属部署の雰囲気といった他では手に入らない情報が入手できます。

企業ごとに好まれる人物像、評価される経験、過去の面接での質問傾向や面接官の人柄なども把握しているため、対策をしてもらうことで合格率がぐっとアップします。

建職バンク

建職バンクは、株式会社アーキベースが運用する建設業界特化型のエージェントです。面談から内定までの平均が26日とスピーディーに転職活動を行いたい方にはおすすめです。また、建設業界のプロが書類添削や面接対策を徹底的にサポートしてくれるので、書類の作成や面接に苦手意識のある方でも安心です。

さらにエージェントだけでなく求人検索として利用することもでき、資格や年収・雇用形態等で検索をかけ求人を探すこともできます。

施工管理求人ナビ

施工管理求人ナビは施工管理技士のための転職サイトです。

マッチング担当者、サポート担当者という２部門の体制で専属のサポートチームを編成しています。

「マッチング担当」は悩みや希望をヒアリングし、「サポート担当」は施工管理ナビで転職をした方が実際に働き始めてから公私にわたるサポートを担っています。

毎月現場を訪問し、お悩みやご不満がある場合には、それを解消するためのサポートを提供しています。企業側に労働環境の改善を働きかけたり、朝が苦手な人にはモーニングコールをかける等のサービスがあります。この手厚いサポートにより、利用満足度は94％と高水準を誇っています。

建設転職ナビ

建設転職ナビはヒューマンソリシアが運営する建設・不動産業界特化型の転職エージェントです。ヒューマンリソシアは人材教育をベースに事業を展開している企業のため、信頼できる人材育成ノウハウに強みがあります。

求人数は公開求人のみで19,000件以上と、業界特化型のエージェントでトップクラスに豊富です。また、業界に精通した専任のコンサルタントが応募書類へのアドバイスや、面接対策や年収など各種交渉まで徹底サポートしてくれます。

このような充実したサービスに加えて、積み上げてきた実績とノウハウによって求職者満足度は98％となっています。

KSキャリア

KSキャリアは、不動産と建設業界の求人に特化した転職エージェントです。親会社が不動産関連事業を運営するプライム上場企業であるため、ほかの転職エージェントよりも不動産・建設業界への強いパイプと豊富な知識を持っています。
一人ひとりに合わせて適性のある求人を紹介してくれるほか、内定後の年収交渉も行ってくれます。

さらに「転勤なし」「残業なし」「土日休み」など、建築業界では探しにくい好条件の求人を豊富に保有しています。

リクルートエージェント

リクルートエージェントは、大手人材紹介会社リクルートが運営する日本最大級の転職支援サービスです。

総合型のエージェントにはなりますが、「建築・土木・設備」の求人は非公開求人を含めると50,000件を超えます。

建築業界に精通しているアドバイザーも在籍しており、面接対策や履歴書の添削など、内定獲得に向けた充実したサポートが受けられます。登録者数も多いため、アドバイザーの質も高いことが考えられます。

特化型エージェントではありませんが、求人数が段違いに多いため登録しておいて損はないでしょう。

建築業界エージェント利用にあたってよくある質問

Q無料で利用できるか

A.多くのエージェントが完全無料で利用することができます。一部有料オプションを提供している場合があります。

Q特化型エージェントと総合型エージェントの違い

A.「特化型転職エージェント」は特定の業界や職種に特化したエージェントです。そのため、担当者の業界理解が深く、情報量も豊富であるといった特徴があります。

一方で、「総合型エージェント」は様々な求人を扱っています。ほとんどすべての業界・職種を網羅しているので、求人数が非常に多いです。また、対応エリアが全国であるエージェントが多いため、求人数を重視する方や、地方への転職を考えている方にはおすすめです。

Q非公開求人とは何か

A.非公開求人とは、一般には公開されず、限定された範囲内のみで募集を行う求人のことです。webサイトや転職サイトでは公開されていません。主に転職支援サービスを行っている一部の転職エージェントが情報を把握しています。

非公開求人に応募するメリットとして以下のようなものがあげられます。

①大企業や有名企業の案件がある

②より自分にあった求人を見つけやすい
非公開求人の場合、専門的なスキルをもった人などを、絞り込んだ募集のケースが多くあります。そのため、自分のスキルや経験に応じた求人に出会える可能性が広がります。

③重要ポストの求人も
非公開求人はマネジメントができる人材を求めている場合も少なくありません。また、極秘プロジェクトに関する求人もあります。

Q在職中でも利用できるか

A.利用できます。
仕事と並行しながらの転職活動はとても忙しくなるでしょう。面接の日程調整が困難であったり、応募書類の作成や対策などにも時間がかかります。転職エージェントを利用することで、企業との日程調整を行ってもらえたり、応募書類の添削や面接対策もおこなってくれるため、転職活動を効率的に進めることができます。

Q相談だけでも大丈夫か

A.大丈夫です。
多くの転職エージェントは相談のみの利用も可能です。転職活動をすぐに行う予定がなくても、現在のキャリアについて不安や焦りなどについて、プロの転職コンサルタントに相談してみることで、新たな選択肢や隠れた可能性を見出せるかもしれません。

Q転職エージェントから紹介された求人は必ず応募しないといけないのか

A.気になった求人があればすぐに応募が可能ですが、紹介されたすべての求人に応募する必要はありません。自分の希望と違う求人を紹介された場合は、その旨を正直に伝えましょう。そうすることで、求めている条件をアドバイザーがより理解することができ、さらに自分にマッチする求人を紹介してくれる可能性があります。

建築士の転職エージェント使うべき7つの理由

建築士が転職エージェントを使うことで以下のメリットがあります。

①よりよい求人が見つかる

エージェントはこれまで多くの転職者をサポートしてきたため、さまざまなデータやノウハウを蓄積しています。それらをもとに転職希望者の希望条件にあう求人を紹介してくれるため、よりよい求人を見つけることができます。

②非公開求人を紹介してもらえる

転職エージェントでしか取り扱っていない非公開求人を紹介してもらえます。実は転職エージェント各社が取り扱っている求人の約８割ほどが、企業の公式採用ホームページや転職サイトに掲載されていない非公開求人になっています。

③企業の内部情報を事前に入手できる

業界の動向や企業ごとの特性など、その業界にいないとわからないようなリアルな情報を入手することができます。そのため転職エージェントを活用することで、一人で転職活動をするときよりも、ミスマッチを防ぐことができます。

④転職の動向を教えてもらえる

転職市場は経済状況や業界のトレンドに応じて急速に変化することがあります。このような変化を正確に把握することは困難です。そのため、転職エージェントを通じて最新の市場動向や成長産業、好調な企業などの情報を直接入手できたり、それをもとに適切な転職方法やアドバイスを受けられたりすることは大きなメリットです。

⑤面接対策やＥＳ添削などのサポートをうけることができる

転職エージェントは企業の求人の内情に詳しいため、重視しているポイントを企業ごとに理解しています。それらの情報をもとに企業ごとに対策をカスタマイズしているため、一人で転職活動を行うよりも内定獲得率がアップしやすいです。

⑥条件交渉をしてもらえる

年収や入社時期などの交渉はなかなか自分では伝えにくいものです。転職エージェントは、企業との間に入り転職希望者の希望を叶えられるよう適切なサポートを行ってくれます。

⑦転職についてなんでもで相談できる

転職活動は多くの不安や疑問がつきものです。転職エージェントは内定のためのサポートだけでなく、その後の退社から入社まで長期的なサポートを受けることができます。入社後の不安についても、多くの転職事例を経験しているエージェントが的確なアドバイスを提供してくれます。最後まで一緒に伴奏をしてくれるため、気軽に相談できる安心感があります。

₊α　エージェント利用のポイント！

複数のエージェントを利用することで、それぞれのエージェントの良さを活かしながら効率的に転職活動をすることができます。

一級建築士と二級建築士の主な転職先

建築士の転職先は非常に多様です。
ここでは代表的な場所を6つ紹介します。

ゼネコン

ゼネコンは建築士の代表的な職場の一つで、一級建築士と二級建築士のどちらも必要とされています。大口案件を中心に設計から工事までの建設業務を請け負います。

採用のハードルは高いですが、年収などの待遇面が優れている場合も多いです。大規模なマンション、ビルなど、大規模な建設に携わりたい方におすすめです。

設計事務所

設計事務所には、アトリエ系設計事務所、組織設計事務所があります。

アトリエ系建設事務所は、比較的小規模で建築家が運営しています。主に意匠設計を得意としていて、デザイン性や作家性が高い建築物を手がけているのが特徴です。

組織設計事務所は、建築構造・建築設備・デザイン・エンジニアリングシステムなどを一つの企業で計画・設計している事務所のことを指します。

事務所によって得意分野や専門分野が異なるため、建築事務所から他の建築事務所へ転職することで、建築士としてのキャリアチェンジを図る人も少なくありません。

PM/CM会社

PMとはプロジェクトマネジメント、CMとはコンストラクション・マネジメントのことをいい、建設事務所を側面からサポートすることが主な業務となっています。

具体的には、都市や建築物の設計を始めるにあたってのアドバイスを行ったり、事業費や事業工程の管理、工事の発注先の管理や選定などを行う、というような仕事になります。 

デベロッパー

デベロッパーは土地や街を開発する事業者のことです。土地開発や商業施設の開発、マンションの開発、大規模住宅地開発などに携わり、生活に欠かせない存在です。

また開発する過程で建設会社や行政機関などと連携し、指揮をとる役割もあります。建設だけでなく、発注者の立場として工事管理を行うことも多いため、建設のプロとしての一級・二級建築士の需要は高いです。

ハウスメーカー

ハウスメーカーは戸建て住宅の設計、建設、販売を行います。大手のハウスメーカーは、設計、施工など部署が分かれていることが多く、専門業務に集中してスキルを高めることができます。

ゼネコンと比較すると二級建築士の需要も高い傾向があります。

住宅購入者との商談が必要なので、コミュニケーション能力や交渉力に自信のある方に特に向いています。

建設コンサルタント

建設コンサルタントはダム・河川・道路といった国が設立して整備・維持する施設や環境である社会資本の設計や、事前調査及び設計立案などを行いクライアントに提案する業務です。
国と国民の中立な立場で、調査及び立案をして、双方の利益を守る責任の大きな仕事です。

建築士の転職のコツ

キャリアや積みたい経験を明確にする

一級建築士と二級建築士のセクションでもご紹介した通り、建築士の仕事は非常に多くあります。幅広いキャリアを歩めるチャンスがあることが建築士のメリットと言えるでしょう。

一方で、自分のキャリアや積みたい経験を明確にしておかないと、転職先でやりたいことと違ったというようなミスマッチが生じてしまう可能性があります。

理想のワークライフバランスも考え、キャリアを明確にしながら計画的に行うことが建築士の転職において重要です。

自分のアピールポイントを明確にする

一級建築士や二級建築士といった資格を保有していることは、転職においてアピールするポイントになるでしょう。

しかし、転職先によっては同じ資格をもった人たちが応募している場合もあります。他の応募者と差別化を図るためにも、建築士の資格を活かして実際にどのような業務を行っていたのか、何が自分の強みなのかを整理し、企業に自分の価値を提案できるようにすることが大切です。

転職エージェントを活用して納得のいく転職活動を！

一級建築士や二級建築士は需要が高く、転職先の選択肢も豊富にあります。

しかし、選択肢が多い分しっかりと自己分析を行なわなければ「こんなはずではなかった」「思っていたものと違う」と後悔してしまう可能性があります。

転職活動を上手く進めるためには、転職エージェントの活用がおすすめです。自己分析のお手伝いはもちろん、非公開求人の紹介や書類・面接対策まで徹底サポートしてくれます。

またスケジュールの調整も行ってくれるので、忙しい建築士の方でも計画的に転職活動を行うことができます。

転職を検討されている方はぜひ一度転職エージェントを活用してみてください。

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