「ゲーム業界はやめとけ」その理由4つとゲーム業界の実情を解説【就職・転職で後悔しないために】
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ゲーム業界を目指している人にとって「ゲーム業界はやめとけ」という声を聞いたら、不安になると思います。
なぜ、このようにゲーム業界を避けるようなネガティブなワードが見受けられるのでしょうか。
そこで今回は、ゲーム業界はやめとけと言われる理由や残業・年収などのゲーム会社の実情を解説します。
目次
「ゲーム業界はやめとけ」と言われる理由4つを解説
「ゲーム業界はやめとけ」と言われる理由は、大きく以下の4つに分かれると考えられます。
「ゲーム業界はやめとけ」と言われる理由4選
- 過去の過酷な労働によるイメージ
- 人手不足
- 安定しないビジネスモデル
- 厳しい期限と修正の繰り返し
過去の過酷な労働によるイメージ
ゲーム業界に対して、過酷な労働環境であるというイメージを持つ方もいらっしゃると思います。
それは、おそらく5年以上前のゲーム業界が厳しい労働を強いていたためでしょう。昔は、「会社に泊まり込みは当たり前」「休日も勤務で50日連続労働」といったゲーム業界の過酷なエピソードを耳にすることもありました。
しかし、働き方改革など国が労働環境の見直しに取り組んでいることもあり、現在はホワイトなゲーム企業が増えています。社会的に問題視されていて、会社が従業員にブラックな働き方をさせれば、法的に罰せられ、社会的に大きな非難もあびます。
働き方改革の例としては、時間外労働(残業)の上限規制、有給休暇の取得義務、フレックスタイムの拡大などがあります。
確かに、現在でも納期前など繁忙期には残業が発生することはありますが、過去のゲーム業界のような過酷さは見られません。実際に残業はあっても月に20時間程度という会社が増えています。
一度ついた「ブラック」といったイメージを払拭するのには時間がかかります。
過去の過酷な環境であるイメージからやめとけと言われることもありますが、現在は環境が大きく改善しています。
人手不足
ゲーム業界は人手不足の傾向にあります。「人手不足で忙しい」というイメージからやめとけと言われてしまうのかもしれません。
実際、高いプログラミングスキルやマネジメントスキルなど、特定の能力を持つ人の仕事が多くなってしまっている会社もあるでしょう。
これはゲーム業界が比較的転職や独立が自由な気風があることから、戦力として重要なスキルを持った中間層が不足しがちな点に起因していると考えられます。
しかし、近年は待遇を見直して人材の流出を防いだり、採用・人材獲得に力を入れているゲーム会社が増えてきているため、人手不足の解消に期待が持てます。
さらに、人材不足で、需要が高い今だからこそ転職のチャンスであるとも捉えられます。求人も多く、採用される可能性も高いです。
詳しくは後述しますが、ゲーム業界は成長を続けていて、今後も成長が見込めます。したがって、ゲーム業界でスキルを身につければ、市場価値が上がっていき、どんどんキャリアアップしていけるでしょう。
売上が安定しない業界であるというイメージ
ゲームは生活必需品でないため、売上が景気などに左右されると考える方もいるでしょう。しかし、そのようなことはありません。
実際、国内のゲーム市場規模は10年で大きく伸びています。2020年についに2兆円を超え、2022年にはさらに大幅に成長しています。さらに、デジタル技術が発達していく中で、ゲームは加速的に成長していく産業であると考えられます。
(データ引用:経済産業省「ゲーム産業は依然高水準!」)
会社という単位で見たときには、やはり売れるゲーム・面白いゲームをリリースしないければ、他の会社との競争に勝てないといったストイックさはあります。
しかし、このことはゲーム業界以外でも商品やサービスを提供している会社であれば、ほとんどに言えることです。
厳しい期限とバグの修正
ゲーム業界の仕事はタイトな期限を設けられていることが多く、特にゲームのリリース直前は繁忙期となり、残業が増えることも多くあります。
リリース直前の業務内容としてバグ修正も頻繁に発生し、修正が終わらずに残業が発生することもあります。人によっては、繰り返しの修正がしんどいと感じるかもしれません。
ユーザーが満足する良い作品を作るためには、細部まで作り込まなければいけません。そのため、妥協を許さずにこだわり抜く姿勢がないと、しんどく感じてしまう可能性が高いです。
リリース直前は残業が増えるなど、働き方に多少の波があることは理解しておいた方がいいでしょう。
ゲーム業界はブラック企業ばかり?
ゲーム業界にはブラック企業が多いから、「やめとけ」と言われるのではないかと考える方もいらっしゃると思います。
結論から言うと、ゲーム会社がブラック企業かどうかは会社によります。昔と比べて働き方に注意している企業が多く、ブラック企業は減ってきているのは確かです。
会社によって異なるため、ゲーム会社に就職・転職を考えている方は、その会社の働き方について詳しく知ることが重要です。
業界全体で傾向はあるため、ゲーム会社の実情はどのようなものが多いのかを解説していきます。
残業
ゲーム業界の仕事はリリース前になると忙しくなり、残業時間も多くなる傾向にあるため、残業時間に波があることは理解しておいた方がいいでしょう。
5年以上前は、月に80時間の残業という話も聞いたことがありますが、現在ではそこまで多い残業は聞きません。実際に残業はあっても、平均して月に20時間程度という会社が増えています。
リモートワークがゲーム業界に浸透してきていることもゲーム業界全体の残業時間を減らす手助けになっていると考えられます。
厚生労働省のHPでは、「残業時間の上限は、原則として月45時間・年360時間とし、臨時的な特別の事情がなければこれを超えることはできません。」と明記されています。
(参考:厚生労働省 HP)
年収
会社やスキルによって変動するため一概には言えませんが、ゲーム業界全体の平均年収は400〜600万円と言われています。ゲーム制作に関わるゲームクリエイターに絞ると、平均年収は584.4万円となります。(データ引用:厚生労働省の職業情報提供サイト「jobtag」)
国税庁の令和3年分民間給与実態統計調査によると、国内の平均給与は443万円であることから、比較的高給であると言えます。(データ引用:国税庁 令和3年分民間給与実態統計調査)
ゲーム業界の年収は、経験やスキルによる振れ幅が大きいため、新卒や未経験の方は低い給料でスタートする可能性も高い傾向です。具体的には年収250~350万程度からのスタートが多く見られます。
実力をつければ、昇給や転職がしやすくなるため、自身のスキルを磨くことが重要です。
キャリアアップ後の職種の例としてゲームプロデューサーを挙げると、ゲームプロデューサーの平均年収は約700〜1,000万程度です。
休日(有給休暇を含む)
近年では、完全週休2日制を採用しているゲーム会社が増えています。
この場合、休日である2日間に勤務した際は時間外労働(残業)として扱われます。実際に残業はあっても、平均して月に20時間程度という会社が増えていることから、休日に勤務しなければいけないという会社は減っていると考えられます。ですが、リリース前などの繁忙期には休日に勤務することもあるようです。
有給休暇は申請すれば、取れます。繁忙期は避けるようにするといった工夫は必要かもしれません。
事前に会社の有給休暇取得率を確認することをおすすめします。例えば、ゲーム業界の代表社と言える任天堂は、有給休暇取得率が87.7%となっています。(データ引用:Nintendo 「CSR情報」)
厚生労働省によると、令和4年の全国の平均有給休暇取得率は 62.1%となっています。このことから、任天堂の有給休暇取得率は非常に高いと言えるでしょう。(データ引用:厚生労働省「令和5年就労条件総合調査の概況」)
厚生労働省のHPでは、「労働基準法が改正され、使用者は、法定の年次有給休暇付与日数が10日以上の全ての労働者に対し、毎年5日、年次有給休暇を確実に取得させる必要があります。」と明記されています。(参考:厚生労働省HP)
就職・転職前に、企業へ休日や有給休暇についてもしっかり聞いておくことが望ましいです。
福利厚生
福利厚生は会社によって大きく異なるため、事前に確認しておくことが重要です。
大手であれば充実していて、ベンチャーであれば充実していないということはありません。イメージで認識するのではなく、しっかり会社ごとに確認するのが望ましいです。
代表的なものとしては、交通費支給、住宅手当、育休・子供手当などが挙げられます。
ゲーム会社特有のユニークな福利厚生も存在します。
例えば、株式会社グラニには会社が推奨するゲームをプレイし、基準をクリアした場合に手当を支給するゲーミング手当やゲームソフトの購入を補助する制度があります。(参考:http://grani.jp/recruit/system)
他には、在宅勤務の可否や勤務時間なども確認しておくといいでしょう。
職場の雰囲気・人間関係
ゲーム業界で働いている人は、ゲームが好きな人が多いです。アニメや漫画が好きな人も多く、共通する趣味を持った人と出会える可能性が高いと言えます。
また、こだわりを持っている人が多いことも特徴です。ゲーム業界の仕事は、ユーザーに届けるものにとことんこだわる姿勢が重要なため、そういった人が残っていく傾向です。
良くも悪くも様々な価値観を持った人がいるとも言えます。
会社によって空気感もあるため、自分とマッチしそうかどうか知りたい方は口コミを見たり、実際にOB・OJと会って話してみるのもおすすめです。
また、後ほどご紹介するゲーム業界専門のエージェントに話を聞いてみるのもいいでしょう。彼らは、様々なゲーム会社の社員と関わっているため、企業ごとの雰囲気や人柄まで詳しく話を聞くことができます。
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ゲーム会社で働くメリット4選
先ほど、「ゲーム業界はやめとけ」と言われる理由をご紹介しましたが、ゲーム業界で働くことにはメリットも多くあります。ここでは、ゲーム会社で働くメリットを4つご紹介します。
ゲーム業界で働くメリット
- 自由な環境
- 最新のツール・エンタメに触れられる
- 趣味が合う人と巡り合える
- リリース時の感動
自由な環境
ゲーム会社の多くは、服装や髪型に関して自由なことが多いです。また、フレックスタイム制※やリモートワークを導入している企業も増えてきているため、働き方という面でも進捗さえ守れば自由になってきています。
また、進捗さえ守ればゲームをプレイしていても何も言われません。色々なゲームをプレイすることは市場調査であり、勉強でもあるからです。
最新のツール・エンタメに触れ、スキルが身につく
ゲーム業界では、最新のツールやテクノロジーに触れる機会が豊富です。ゲーム開発には常に新しい技術やツールが導入され、より効率的で魅力的なゲームを制作するための革新が行われています。
さらに、仮想現実(VR)や拡張現実(AR)などの新しい技術もゲーム業界で注目されており、これらの分野に関連するツールや開発環境も急速に進化しています。
新しいツールやテクノロジーに触れ、自らのスキルを向上させることは、他の職種に転職を考える際にも自身の強みになります。
ゲーム業界では、最新のエンターテイメントが次々と登場します。新しい技術やアイデアを取り入れたゲームを一般にリリースされる前の段階で体験できる可能性もあります。
最新のエンタメを考え、触れることでユーザーのニーズを察知する能力や発想力といったスキルが身につきます。
同じ趣味を持つ人と知り合える
ゲーム会社には、ゲームが好きな人が多いです。アニメや漫画が好きな人が多く、そういった趣味を持っている場合は、共通の趣味を持つ人に出会える可能性が高いです。
好きなゲームやアニメが共通していて話が盛り上がったり、まだ自分は知らなかった作品を教えてもらうこともあるでしょう。
多くの人と交流するきっかけがあることは大きなメリットです。コミュニケーションが取りやすくなり、チームで働きやすくなります。
達成感・やりがい
リリース時には、チーム全体での達成感があります。長い開発期間や数々のハードルを乗り越え、完成させたゲームが世界でプレイされる瞬間は、非常に充実感をもたらします。
ゲームは、実際にユーザーの声が届きやすいため、自分の努力がユーザーに届いているという実感を得やすい点からやりがいを感じる人も多いです。
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ゲーム業界の将来性について
ゲーム業界の将来性は非常に明るいと言えます。ここ数十年でゲーム業界は急速に成長し、今やエンターテインメント産業の中でも重要な位置を占めています。
国内のゲーム市場規模は、直近10年間連続で伸びていて、特にモバイルゲームやeスポーツなどの分野が急成長しており、新たな市場やプレイヤー層を開拓しています。
今後もゲーム業界の成長が見込める理由として、以下のようなものが挙げられます。
ゲーム業界の成長が見込める理由
- 高速・大容量な5Gの普及やAI・VRの発達といったテクノロジーの進化
- eスポーツの急速成長によってゲームの普及が広がり、ユーザーが増加する
- コロナ禍の影響で自宅で過ごす人が増え、室内娯楽の需要が高くなっている
- スマホやPCなどプラットフォームが拡大し、ユーザーが新規参入しやすい
- マーケットが日本だけでなく、グローバルに展開しやすい
ゲーム業界は今後も拡大し続け、技術革新や新しいアイデアの発展を促進していくでしょう。
したがって、ゲーム業界ではより一層スキルを持った人の需要が高くなっていくと予想されます。
ゲーム業界に向いている人の特徴を5つご紹介
ここでは、ゲーム業界に向いている人の特徴を5つご紹介します。
ゲーム業界に向いている人の特徴5選
- モノ作りやゲームが好きな人
- チームワークを発揮できる人
- 細かいところまでこだわりを持てる人
- 体力・忍耐力がある人
- 新しいことに興味がある人
モノ作りやゲームが好きな人
ゲーム業界では、ユーザーを楽しませるために新しいモノを作り続けます。発想力や想像力が必要とされる場面も多くあります。そのため、「新しいモノを作ることが好き」「表現することが好き」「自分の生み出したもので人を楽しませるのが好き」という人が向いています。
また、ユーザーがどんなゲームを求めているのかを察知する必要があります。ゲームが好きな人であれば、他のゲームと触れることでユーザーの理解が深まります。
チームワークを発揮できる人
ゲーム業界の仕事では、チームワークが不可欠です。
1つの作品を完成させ、販売するためには多くの人が関わります。チーム間の連携が必要となるため、相手の気持ちを汲み取る力やコミュニケーション能力が重要です。
チームで1つのモノを作っていくことが好きな人に向いています。
細部までこだわりを持てる人
妥協せずに、細かいところまでこだわれる人はゲーム業界に向いています。
ユーザーが満足する良い作品を作るためには、細部まで作り込まなければいけません。例えば、バグの修正、グラフィックの色合い、キャラクターのセリフ、ゲーム内のパワーバランスなどです。
「作品を良いものにしよう」と、とことんこだわれる人はゲーム業界で活躍できるでしょう。
粘り強い人
ゲーム業界で活躍するには、タフである必要があります。
ゲーム業界の仕事には基本的に納期があり、スケジュール通りに進めなければなりません。ですが、「アイデアが浮かばない」「修正を繰り返す」「イメージをすり合わせるために何度も会議する」など想定外の問題に直面することもあります。
それでも、投げやりにならずにやり抜くという忍耐力が大切です。
新しいことに興味がある人
好奇心が強く、新しいことに目を向けられる人はゲーム業界に合っています。
テクノロジーの急速な発展に伴ってゲーム業界も急成長しています。新しいことに興味を持てないと、ゲーム業界の目まぐるしい変化についていくことは困難でしょう。
ユーザーが飽きないようにするためにも、新しいことに興味を持てる人はゲーム業界で活躍できるでしょう。
ゲーム業界への転職で後悔しないためには
ゲーム業界への転職で後悔した理由として、以下のような例があります。
- 聞いていた給料や待遇と異なる
- 労働時間が長すぎる
- 職場の人と合わない
- 実際の業務内容が思っていたものと異なる
これらの失敗は全て、求人先についてよく知らずに転職してしまったことが原因となったミスマッチです。
つまり、転職で後悔しないためには求人先の企業についてよく知るということが非常に重要となります。
しかし、給料や待遇、人間関係を企業の担当者に直接聞くのはハードルが高いです。「待遇ばかり気にしている人だと思われたくない」という方もいらっしゃると思います。
そこで転職エージェントの利用がおすすめです。
エージェントを介してなら「年収・残業・昇給・有給取得率」など聞きにくいことまで企業について詳しく知ることができます。よく知った上で転職先を選べるようになるということです。
転職エージェントを使うメリットは他にも多くあります。
転職エージェントのメリット
- 各ゲーム会社の実情を詳しく知っているため、自分の希望とマッチする会社を紹介してくれる可能性が高い
- 将来のキャリアまで相談できる
- 一般には公開されていない非公開求人※を紹介してもらえる
- 書類添削や面接対策など充実したサポートによって、転職活動の負担を減らせる
ゲーム業界のおすすめ転職エージェント
- ゲーム業界従事者87%がおすすめする
- 必ず経験・知識豊富なコンサルタントにサポートしてもらえる
- 内定まで最短3日といったスピード実績あり
- ゲーム業界経験者向け
ゲーム業界に興味があるなら、知ることから始めてみましょう
ゲーム業界に興味があるのなら、まずはどんなゲーム会社があるのか、どんな仕事があるのかを知るところから転職活動を始めることをおすすめします。
ゲーム業界に強い転職エージェントを利用すれば、ゲーム会社やゲーム業界全体に知見を持ったアドバイザーと相談しながら転職活動を進められます。
エージェントには、そもそもゲーム業界に転職するべきか、どんなキャリアを築いていくかといった段階から相談できます。絶対に転職しないといけないということはありません。
ゲーム業界に強いおすすめの転職エージェントを知りたいという方は以下の記事を参考にしてみてください。
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