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2024年3月26日
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2024年3月26日

【研究職から転職】強みを活かせるおすすめの職業4選!異業種への転職を成功させるコツもご紹介

知財・弁理士 職種の紹介

本記事では、研究職から他業種に転職を考えている方に向けておすすめの職種を4つご紹介します。
研究職は転職しづらいと言われることもありますが、研究職での経験や専門性を活かせる職種であれば十分に転職は可能です。

「新しい仕事に挑戦したい」という研究職の方はぜひ本記事を参考にしてください。研究職から異業種への転職を成功させる3つのコツもご紹介しています。

【研究職から転職】強みを活かせるおすすめの職種4選!年収や魅力まで解説

弁理士・特許技術者

知財に関わる仕事は、技術・科学分野に関する理系の専門知識や論理的思考力が活かせるため、研究職から転職する方も多くいらっしゃいます。
具体的な職種として、弁理士、特許技術者、企業知財部員が挙げられます。

弁理士とは、特許事務所に勤務し、知的財産権(※1)を取得したい企業や個人のために、知財財産権の申請から取得を代理で行うのが主な仕事となっています。また、知的財産の専門家として、知的財産権に関するアドバイスやコンサルティングなども弁理士の仕事です。

特許技術者とは、特許事務所に勤務し、弁理士をサポートする仕事です。知的財産権の取得に必要な書類作成やクライアント(発明者)へのヒアリングが主な仕事となっています。国家資格が必要な弁理士と違い、知財業界未経験・資格無しでも就職・転職が可能な仕事です。弁理士資格なしで弁理士の補助業務(実務)の経験が積める職種であり、弁理士を目指しながら働いている方が多い傾向です。

企業知財部員とは、企業の知財部門で働く人を指します。基本的に、自社の製品・サービス・技術などの知財関係を取り扱います。具体的には、自社製品の権利化業務や特許侵害排除業務をメインに行います。

自分が研究していた分野に関わる知財職であれば、理系の専門知識が活かされ、クライアントとのコミュニケーションや新しい技術の理解が円滑になるため、貴重な人材として重宝されます。

※1
人によって生み出されたアイデアや技術・創作物などには、 財産的な価値を持つものがあります。そうしたものを総称して「知的財産」と呼びます。 知的財産には、発明、音楽、営業秘密などの無体物も含まれます。
その知的財産を保護するための特許権、実用新案権、意匠権、商標権などの権利が「知的財産権」です。

知財職の年収

弁理士の平均年収は、約700万円です。自身のスキルや成果によって年収が決まる傾向があるため、年収の幅が広い特徴があります。独立して経営者クラスになると年収1,000万以上も珍しくありません。

特許技術者の平均年収は、約600万円です。弁理士と比べて業務幅が狭いことから100万円程度の差があると考えられます。国家資格である弁理士資格を取得することで、大幅な年収アップに期待できます。

企業知財部の平均年収は、約700万円です。福利厚生が充実していることが多く、さらにマネージャーなどの役職につくと年収1,000万円以上になるケースもあります。

国税庁によると、日本の平均年収は458万円であり、知財職の年収は比較的高給であるといえます。

知財職の魅力

  • 将来性がある仕事
  • 積極的に採用しているが、ライバルが少ないため転職しやすい
  • 新しいものに触れる機会が多い
  • 様々な人と関わることができる

知財職は将来性が高いと言えます。新しい発明・開発が生まれる限り特許は無くならないためです。実際、ここ数年の日本での特許出願件数は、おおむね横ばいで安定しています。さらに、外国から日本で特許を取ろうとする案件は2011年から増加傾向にあります。

今後も需要が期待される知財業界ですが、高齢化が進行していて、働いている方々の平均年齢が40代後半〜50代前半といわれています。したがって、新しい人材の獲得に積極的となっているのが現状です。

弁理士や特許技術者は、様々な新しいアイディアが世に出る前にいち早く目にすることができます。新しいものに触れることで知的好奇心を満たしたいという方には特におすすめです。
また、弁理士や特許技術者は案件ごとにクライアントが変わるため、関わる人も広い仕事です。様々な人と接する機会がある点も魅力的です。

弁理士や特許事務について詳しく知りたいという方は以下の記事を参考にしてみてください。

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コンサルタント

コンサルタントは、企業をクライアントとし、クライアントのあらゆる課題の解決をサポートする仕事です。業務プロセスの改善やデータ分析、市場調査、システム構築など扱う課題は多岐にわたります。
問題解決力や論理的思考、データの扱いに関するスキルといった研究職の強みを活かせる職種です。さらに自分が研究していた分野に関する案件・業界であれば、専門的知識も十分に活かせるでしょう

コンサルタントは、コミュニケーション能力が重要です。人と接することが多いのが苦にならない方に向いています。

コンサルタントの年収

dodaによると、コンサルタントの平均年収は約625万円です。(参考:【doda職種図鑑】
コンサル会社やどの領域のコンサルタントかによっても変動はありますが、日本の平均年収である458万円と比べると、比較的高給であると言えます。
外資系コンサルやマネージャークラスになると、年収1,000万円以上の方も少なくありません。

コンサルタントの魅力

  • プロジェクト単位で働くため、新規性があり、ルーティンワークになりづらい
  • 様々な人と関わることができる
  • 基礎的なビジネススキルを磨ける

コンサルタントは、クライアントの課題ごとにチームを組んでプロジェクトに取り組むという働き方です。したがって、案件の課題内容や領域、解決方法は多岐にわたります。仕事に新規性があるため、ルーティンワークになりづらい傾向にあります。

また、プロジェクトごとにクライアントもチームメンバーも細かく変わるため、様々な人と関わる機会があります。多様な人々と信頼関係を築くことが重要となるため、コミュニケーション能力が磨かれるでしょう。さらに、課題の発見から解決までのプロセスを繰り返すことで、基礎的なビジネススキルが向上すると考えられます。

品質管理職

品質管理の仕事は、製造した商品に不備や問題がないか、高い品質が保たれているかを確認することです。チェックだけでなく企画段階から参加することもあり、どれだけコストをかけずに製造・構築できるのかを考えることも必要となります。

精密機器の扱いやデータの解析といった研究職で培ったスキルを活かせる場面が多い特徴です。特に自身が研究していたのと同じ分野であれば、似たような機器を使う場面や専門知識を活かせる可能性が高く、即戦力として重宝されます。

品質管理職の年収

求人ボックス給料ナビによると、品質管理職の平均年収は455万円です。(参考:求人ボックス給料ナビ

企業規模によってかなり差があり、小さな企業では平均以下に、大企業では平均以上となるのが一般的となっています。福利厚生や住宅補助などを充実させている企業も多い点が特徴です。

品質管理職の魅力

  • 将来性がある
  • 自分の担当した商品が社会に広がることでやりがいを感じやすい
  • 即戦力として活躍できる可能性が高い

品質管理職は、商品の安全を確保し、信頼を得るために欠かせない重要な仕事です。ものづくりをしている企業であれば、業界関係なく必要となるため、将来性が高いといえます。昨今では、AIなどデジタル技術の活用が進んでいます。そういった先端技術を使いこなせる人材はより活躍していくでしょう。

品質管理職は、自分が担当した商品が社会に広がっていくことに社会貢献性を実感しやりがいを持たれている方が多い傾向です。

また、自分が研究していた分野に関する品質管理職に就けば、機器の扱いや理系専門知識をそのまま活かせるため、即戦力として活躍できる可能性が高いです。

営業職

営業は、個人・法人に対して商品やサービスを売り込む仕事です。自身が研究していた分野に関する商品・サービスを担当する場合には、専門知識やデータ分析を活かして、相手に分かりやすく説得力のある説明ができます。

営業は未経験者も積極的に採用している機会が多いため、研究者の方でも転職は難しくありません。

仕事外での付き合いなども多い傾向があるため、残業や人付き合いが多いことが苦になってしまう人には向いていないかもしれません。

営業職の年収

営業職の平均年収は、約500〜600万円といわれています。インセンティブなど成果によって、年収の変動が大きい傾向です。
研究職からの転職で多い機械器具・システム・通信業界の営業職であれば、約600万円となり、比較的高給であると言えます。

営業職の魅力

  • 成果が分かりやすく、年収に反映される
  • 対人スキルを磨ける
  • 人脈を広げられる

営業職における最大のやりがいは、頑張った分の成果がわかりやすいことです。自分の売上が数字としてはっきりと示され、売上は給料に反映されます。多くの企業の営業職は、インセンティブ制を取っており、売上に応じて基本給とは別に手当が支払われます。成果をあげれば、若手でも高い収入が期待できるでしょう。

また、営業職は多くの人と会話するため、対人スキルが身に付きます。ヒアリング力やコミュニケーション力を高めることで、人としての魅力が高まるでしょう。さらに、多くの人と深く関わることで人脈が広がっていくというメリットもあります。

研究職から異業種への転職を成功させる3つのコツ

自分の研究と親和性がある分野に関わる仕事に転職する

研究していた分野と親和性のある分野に関わる仕事であれば、自身の専門性をそのまま活かすことができ、即戦力として活躍できる可能性が高いためおすすめです。

例えば、薬学・バイオ系の研究をしていた方にとっては、バイオ分野を扱っている特許事務所や薬品・バイオに関した案件を扱っているコンサルティング会社、薬品メーカーの営業などが挙げられます。

志望動機と活かせるスキルを説明できるようにする

研究職からの転職活動では、なぜ他業種を志望しているのかという理由やどんなスキルをどのように活かせるのかということを聞かれる傾向があります。
なぜその職種・会社を志望するのか、自分の持っているスキルの中で活かせるものは何かということを説明できるように事前に準備しておいた方が良いでしょう。

転職エージェントを活用する

上述した2つのコツを同時に満たせるのが転職エージェントの活用です。

転職エージェントは、求職者と伴走して転職活動をサポートしてくれる存在です。求職者の強みを一緒に探し、マッチする求人を紹介してくれます。また、書類作成の補助や面接対策までサポートがあり、志望動機も一緒に考えてくれます。
転職エージェントは、採用側から手数料を取っているため、求職者の利用は無料です。利用を始めたとしても、必ず転職しなければいけないということは一切ありません。

  • 自分にどんな職種の適性があるのか
  • 各業界の内情やキャリアパスを詳しく知りたい
  • 転職した場合、どれくらいの年収を目指せるか知りたい

といった方は、まず転職の知見が深いエージェントに相談することから始めてみることをおすすめします。

知財業界やコンサル業界のおすすめ転職エージェントは、以下の記事を参考にしてみてください。

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