司法修習生(弁護士)の就職活動はどうやってすすめるの?|就職先ランキングや就活スケジュールなど解説
「司法修習生の就活情報は乏しく、不安…。」
「周りより一歩リードして就活を進めたい!」
「しっかり情報収集して効率的に就職活動したい。」
といった悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。司法修習生の就活は情報が少なく、苦労している方もたくさんいらっしゃると思います。
本記事では
を掲載しています。ぜひ情報収集に役立ててください!
この記事はPRを含みます
目次
司法修習生の就職先ランキング
司法試験に合格した司法修習生はいったいどこに就職するのでしょうか。ランキング形式でご紹介します。
1位 弁護士
上の図の通り、司法修習修了者の7割は弁護士になります。弁護士と一口に言っても、法律事務所の規模や取り扱う案件は様々です。法律事務所の種類については次の章で言及します。就職活動に際し、自分はどのような法律事務所でどのような案件を取り扱いたいのかを明確化しておくことが重要です。
2位 その他
その他の就職先は、具体的には「インハウスローヤー(企業内弁護士)」などが挙げられています。インハウスローヤーとは一般企業で雇用され、社内の法務関連の業務をこなす弁護士を指します。
インハウスローヤーの数は年々増加しており、2013年から2023年の10年間で約3倍に増えています。インハウスローヤーは法律事務所勤務の弁護士と比べると労働時間が短くワークライフバランスが安定していており、福利厚生が充実しています。
詳しくはこちら「企業内弁護士(インハウスローヤー)になるには?増加の背景や年収・職場環境について解説」
詳しくはこちら「【業界別】企業内弁護士の仕事内容を解説!ランキングから業界別の弁護士需要を分析」
3位 裁判官・検察官
裁判官・検察官は司法修習・二回試験の結果がかなり重視されます。二回試験後に面接などをして任命されます。
2023年は共に66人の採用が決まっており、これは全司法修習修了者の4.5%です。裁判官・検察官を志望する方は司法修習・二回試験で好成績をおさめる必要があります。
【必見】就活スケジュール
さて、進路として最も人数の多い弁護士ですが、法律事務所にもたくさんの種類があります。それぞれ特徴や就活時期も異なるのでしっかり確認しておくことが重要です。
上の就活スケジュールはあくまで目安であり、例外もありますが、概ね大手法律事務所、準大手・中小規模法律事務所、地方法律事務所はこの時期に就職活動が行われております。ではそれぞれの就職活動上のポイントを確認します。
大手法律事務所
大手法律事務所とは、在籍弁護士数が100名以上の法律事務所を指し、五大法律事務所も含まれます。司法試験前から選考が始まり、司法試験の直後には内定が出ます。よって、司法試験の合否がわからない状態で就職活動をする必要があります。
最近大手事務所では予備試験合格者の採用を増やしており、予備試験合格の段階で合格者を対象にインターンの募集を行っている事務所もあります。そのため、大手事務所では採用活動が早めになっているのです。採用数は年々増加傾向にありますが、半数以上は予備試験の合格者であるため、法科大学院卒業者にとっては難易度は高いと言えます。
準大手・中堅法律事務所
司法試験後から選考が始まり、司法試験の合格発表後に内定が出ます。一般・地方法律事務とは異なり、企業を顧客とするので、人柄だけでなく成績・学歴なども重視されます。大手法律事務所と同様、予備試験の合格者は優遇されます。採用人数は2~5名です。司法試験受験後には説明会・インターンに参加するのがよいでしょう。
司法修習前の就職活動は求人数が増え、司法修習前に就職活動を終えることができるので大変おすすめです!
一般・地方法律事務所
一般・地方法律事務所は個人客に対応するので、採用では成績や学歴より人柄が重視されます。
事務所につき採用人数は1名ほどであり、就職活動は司法修習中までかかることが多いです。そのため、司法修習の合間を縫って就職活動を進める必要があります。
時間がない中で就職活動を進めなければならないので、情報収集や応募書類の整理などできることは早めに終わらせておくようにしましょう。そこで、情報収集や応募書類についてアドバイスをもらえる転職エージェントに登録するのがおすすめです!
司法修習生の動き(司法試験前後~)
上の就活スケジュールにもありますが、大手法律事務所に就職するためには司法試験の受験前から説明会・インターンに参加する必要があります。これらに参加する機会を逃してしまった場合は、個別訪問をする必要があります。司法試験が終わると、大手法律事務所では内定が出始めます。一方で、準大手法律事務所・中小法律事務所は司法試験が終わると説明会・インターンが開催され始めます。特にこの時期はサマークラークに参加するのが重要です。
*サマークラークとは…
主に法科大学院生が対象の夏季インターンのことです。一週間前後かけて行われ、日当は1万円ほどもらえます。
就職前に弁護士の仕事のリアルを知るという点でも、ほかの参加者とのつながりを作れるという点でも良い経験となるでしょう!就職活動の一環でもあるので、積極的に参加しましょう。
早い事務所は3月くらいから募集が始まります。行きたい法律事務所のホームページは常にチェックするようにしましょう。
78期司法修習スケジュール予想
11月ごろに司法試験の合格発表を終えると、すぐに司法修習の申し込みをする必要があります。以下、司法修習のスケジュール予想です。
スケジュールの通り、司法修習が始まると忙しく、なかなか就職活動にあてる時間はありません。なので前もって就職活動を進めておくのがおすすめです。
詳しい司法修習スケジュールはこちら
就職活動に向けて準備していた方がいいこととは
司法修習と就職活動の両立は容易ではありません。司法修習前にも就職活動の準備を進めていくのがスムーズに就職活動を進めるコツです。
応募・選考期間が司法修習とかぶってしまう事務所であったとしても司法修習前にできることとして、以下の3つを紹介します。
1,自己分析
自己分析とは、志望する仕事や働き方、自分の強み・弱みなどを把握するということ。自己分析をしておくと、興味を持った企業が自分に合う企業かどうかを判断できるようになります。
また、エントリーシートや面接などでは、しばしば自己PRや志望動機を聞かれます。自分について把握していれば事務所に自分の志望する仕事・志望する理由を明確に伝えたり、自分を売り込むことができます。
2,応募書類作成
自己分析ができて、志望する事務所が決まったら、志望動機や自己PRといった応募書類を作成しましょう。エントリーシートは自分について書いているからこそ、言葉足らずになりがちです。そこで、法律事務所に提出する前に第三者に添削してもらうと自分で書くよりも強みをアピールできる内容に仕上がるはずです。就職エージェントにはそうした書類の添削をするサービスがあります。
3,面接対策
面接を対策する上で面接で何を聞かれるのかあらかじめ把握しておくことが重要です。
よく聞かれる質問
- これまでの実務経験
- 将来のキャリアプラン
- この事務所でなければならない理由
- 志望動機、自己PR
あらかじめよく聞かれる質問に対して回答を考えておくのがよいでしょう。
以上の対策を行うのは1人だと難しいことも多いのではないでしょうか。
一人で対策するのは大変…
大切なファーストキャリア、一人で就職活動を進めるのはなかなか難しいと思います。自己分析から事務所探し、履歴書や面接対策など誰かのサポートを受けたい側面は数多くあるでしょう。そこで、特に司法修習生の就職活動には、就職エージェントを利用するのがおすすめです。
さらに、就職エージェントの利用をおすすめする理由として、効率的に就職活動を進められるという点もあげられます。司法試験前後、そして司法修習中は勉強もすすめなければならないため、就職活動を効率的に進めるのが重要です。そこで、就職エージェントを利用することで、応募企業とのやりとりを代行してもらったり、代わりに条件に合った求人を探してもらうことで、浮いた時間を勉強に費やすことができるのです。
おすすめ就職エージェント5選
さて、数多くある就職エージェントの中からどの就職エージェントを利用するか決めるのはとても大変です。そこで、ここではおすすめの就職エージェントを5つご紹介します。この中から2,3のエージェントに登録すると、より効率的に就職活動を進められるでしょう。
就職エージェント比較表
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